アンドリュー・フォン・オーエン ピアノリサイタル
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2014年9月15日(月) 14:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
ピアノ::アンドリュー・フォン・オーエン


ラヴェル:古風なメヌエット

ラヴェル:鏡
       蛾、悲しい鳥たち、洋上の小舟、道化師の朝の歌

ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ

(休憩15分)

ショパン:ノクターン ロ長調 作品32-1

ショパン:ピアノソナタ 第3番 ロ短調 作品58

(アンコール)
ガーシュウィン:3つのプレリュード より 第2番、第3番 ほか
 
 

 今日は敬老の日。爽やかな秋の陽気となりました。暑すぎることもなく、一年中こうだと良いですね。新潟平野では稲刈りが真っ盛り。芸術の秋の到来です。

 ということで、職場で雑務を終え、上古町の楼蘭の冷やし中華(新潟一だと思います)を食べ、このコンサートに臨みました。とはいえ、このピアニストのことは全く知らず、どんな演奏を聴かせてくれるのか興味深かったです。

 客席は、1階と2階席のみ発売されましたが、ほどほどの入りというところでしょうか。長身でスリムなオーエンが登場していよいよ開演です。

 ステージに登場し、椅子に座るなり演奏開始。前半は、ラヴェルを拍手休憩なしに続けて演奏しました。繊細で、透明感のあるピアノで、うっとりと聴き入りました。

 後半はショパンを続けて演奏しました。緩急・強弱の幅を大きく揺り動かし、独自の音楽世界を創り出していました。これまで聴いたショパンとは全く異なり、新鮮な感動をいただきました。

 ジャジーな演奏のアンコールも良かったです。イケメンでスタイルも良く、私とは正反対。ピアノ界の貴公子という宣伝文句がぴったり。ビジュアル的にも女性方には良かったのではないでしょうか。

 総じて、ピアノの音色のきれいさは特筆大書すべきでしょう。りゅーとぴあのスタインウェイからこれほど澄んで、透明感のある音色紡ぎだすピアニストはそうありません。なかなか注目すべき人ですね。
 

(客席:2階D1−19、\4500)