今週末もいろんな催しがあり、秋葉区文化会館に行くか、巻文化会館に行くか悩みましたが、家から近い巻を選びました。3時開演というのも、昼食をゆっくり食べて出かけられるので便利です。
このコンサートは、巻地区まちづくり協議会主催で、今年度に3回開催される「まちづくり音楽講座」の第1回に当たります。ドヴォルザーク通してクラシック音楽に楽しんでもらおうというシリーズのようです。
このホールは久しぶりに来ましたが、細い道の住宅街の中にあって分かりにくいですね。到着しましたらすでに開場されていました。ちょっと古ぼけた1000席の大ホールは弦楽四重奏には大きすぎると思われ、前方に席を取りました。
開演となりましたが、ステージ上には片野さんだけ。ひとりで演奏を始めてどうなるかと心配しましたが、佐々木さん、阿部さん、加野さんの順に、ヴァイオリンを演奏しながらステージに登場するという演出でした。
加野さんもヴァイオリンを演奏して、ヴァイオリン3本とチェロでカノンが演奏されましたが、良い音で、出だし快調でした。ホールが広すぎて響かないのではないかと危惧しましたが、前方に席を取ったこともあるかもしれませんが、音量も響きも十分に感じられ、心地良く音楽を楽しめました。
以後、片野さんのトークを交えながら演奏が進められました。アイネクを軽快に演奏し、佐々木さんの「箸」のリズムに始まるボレロで盛り上がりました。室内楽でのボレロはピアノ三重奏のトリオ・ベルガルモが良くやりますが、弦楽四重奏でも聴き映えしました。
続いては趣向を変えて映画音楽。選曲がどういうつながりなのかは理解できませんでしたが、いずれも楽しく聴かせていただきました。個人的には「男はつらいよ」が楽しめました。ボリュームいっぱいのサウンド・オブ・ミュージックを演奏して前半が終了しました。
後半はトークなしでモルダウ、ユモレスクと続けて演奏し、片野さんの解説の後、本日のメインの「アメリカ」が演奏されました。気迫あふれる演奏に引き込まれ、怒涛のような終楽章に興奮を覚えました。
花束が贈られ、アンコールに上を向いて歩こうが演奏されて終演となりました。アンサンブル・オビリーの皆さんは、活発な演奏活動をされていますので、演奏もトークも手馴れたものです。安心して音楽に浸ることができました。
さて、今回が第1回となる「まちづくり音楽講座」は、第2回が11月8日に「秋の音楽会」、第3回が3月21日に「春の音楽会」として開催されます。いずれもドヴォルザークがテーマです。お近くの方はお楽しみください。
(客席:8-15、500円)
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