マイタウンコンサート2014
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2014年7月19日(土) 13:30  千手中央コミュニティセンター 千年の森ホール
 
ユーフォルビア(フルート:市橋靖子、ピアノ:川崎祥子、マリンバ&パーカッション:本間美恵子)
ソプラノ:北住順子
 

第1部
〜木の温もりの音楽、Euphorbia〜
  ボロディン:だったん人の踊り
  川崎祥子:紅風
  川崎祥子:自転車通勤
  ハーライン:星に願いを
  エルトン・ジョン:サークル・オブ・ライフ

〜天空からの歌声〜
  成田為三:浜辺の歌
  中田喜直:夏の思い出
  越谷達之助:初恋
  武満 徹:小さな空
  久石 譲:Stand Alone

(休憩15分)

第2部
〜昭和を歌う in 十日町〜
  三木たかし:津軽海峡冬景色
  筒美京平:ブルー・ライト・ヨコハマ
  服部良一:蘇州夜曲
  BEGIN:涙そうそう
  小椋 佳:愛燦燦
  見岳 章:川の流れのように
  いずみたく:見上げてごらん夜の星を

(アンコール)上を向いて歩こう
 
 
 
 今日は朝から雷ゴロゴロ、大雨・洪水警報が発令されました。こんな土曜日ではありますが、今日は休みが取れましたので、このコンサートを聴きに行きました。
 新潟市から十日町まで聴きに行った物好きは、私くらいではないでしょうか。朝日酒造でのSANDOコンサートにしようかとも思ったのですが、こちらを選択しました。
 このコンサートだけなら行くことはなかったと思いますが、会場の千年の森ホールは、私がよく行く温泉(千年の湯)の隣です。温泉で体を癒すついでに音楽で心を癒すということなら一石二鳥。そんな訳で遠征を決心した次第です。

 大雨の中、新潟から分水ー与板ー長岡ー越路ー小千谷ー川口ー川西と車を進めました。このルートは高速を使わない場合に便利です。
 千年の森ホールは、旧川西町の中心部にあり、隣に郵便局、奥に日帰り温泉の「千年の湯」があります。この温泉には何度も来ていますが、ホールを利用するのは今回が初めてです。千手中央コミュニティセンターの1階に千年の森ホールがあります。

 500円の当日券を買って入場。最前列正面に席を取りました。ホールは、平土間に移動式の階段状の客席(250席)が設置されています。ステージには音響反射板があり、立派なシューボックス型ホールになっていました。ステージ上のピアノはスタインウェイ(C-227)です。

 けたたましいブザー音の後、いよいよ開演です。最初は、お馴染みの市橋さん、川崎さん、本間さんの演奏です。この3人がユーフォルビアというユニットを作って活動しているのは今日初めて知りました。2007年結成ということですので、もう歴史があるんですね。ピアノ、マリンバは木製、市橋さんのフルートも木製ということで、「木の温もりの音楽」と題して演奏がスタートしました。

 3人の実力は今さら言うまでもなく、ジャジーで流麗な川崎さんのピアノと雄弁に歌う市橋さんのフルートに、本間さんのパーカッションが良い味付けをしていました。川崎さんの自作曲も良かったです。「星に願いを」は本間さんのマリンバ独奏でした。最後は、「80日間世界一周」が演奏されるはずでしたが、アレンジの都合で、「サークル・オブ・ライフ」に変更されました。どの曲も編曲の良さもあって楽しく聴くことができました。

 続いては、川崎さんのピアノに載せて、水色のドレスが美しい北住さんによる独唱です。リリカルで、クリスタルのようにクリアな北住さんの歌声にうっとりと聴き入りました。最後は本間さんのパーカッションも加わって、盛り上がったところで前半が終了しました。

 後半は4人とも衣裳換えして登場。特に真っ赤なドレスの北住さんが艶やかであり、市橋さんの緑色の靴も鮮やかでした。
 後半は、ユーフォルビアの3人の伴奏により北住さんが歌う昭和の歌謡曲です。いきなりの津軽海峡冬景色。ど演歌風のアレンジで、ホールの空気もガラリと変わり、歌謡ショーの開演です。ブルー・ライト・ヨコハマだけは、北住さんのキーが合わないとかでフルート演奏でした。

 新潟の声楽界で活躍されている北住さんによる歌謡曲は、聴く前はどうなるものかと心配したのですが、実にいい歌声でした。声楽家によるクラッシク的歌謡曲はつまらないことが多いのですが、北住さんは違います。輝きのあるリリカルな歌声が、良い味を出していました。どんな歌でも歌いこなす北住さんの素晴らしさを再認識しました。

 終演後外に出ましたら、雨は上がっていて、青空も垣間見えていました。良い音楽を聴いて、気分も爽やかになりました。隣の「千年の湯」で体を癒し、帰路に着きました。
 
   
(客席:A-11、500円)