年末といえば、やっぱり「第九」。究極のワンパターンではありますが、今年も行ってきました。いろいろあった一年を締めくくるには「第九」で派手に盛り上がらねば・・・。
今日は夕方に急な仕事が入り、行けるかどうか微妙でしたが、4時前には終わると予想して出かけました。一時大荒れで、あられが降って、道路が真っ白になったりしましたが、すぐに止んで、日差しが出たりと、落ち着かない天候でした。
西区某所でラーチャンを食べて気合を入れて臨もうと思ったのですが、12時にして閉店。この店はなかなかハードルが高いです。ということで、某所で昼食を食べ会場入りしました。
「第九」のときの私の定席は、3階 I ブロック。それもS席のすぐ後ろのA席を毎年狙っています。1列の違いで1000円違いますからね。立見席まで用意され、例年通りの大盛況です。
拍手の中楽員が入場し、最後にコンミスの松村さんが一礼して大きな拍手が贈られました。オケの配置は、ヴァイオリンが左右に分かれる対向配置。コントラバスとチェロが左、ヴィオラが右でした。
諸遊さんが登場して、最初は「献堂式序曲」です。第一印象は、「良い音出してるねえ・・」。曲自身は面白くないですが、弦のアンサンブルがきれいで、うっとりと聴き入りました。
続いて合唱団が入場し、いよいよ「第九」です。演奏は昨年同様の熱気溢れるもの。第1楽章からエンジン全開。始めからこんなに爆発して良いのかと心配になるほどでした。こんなに燃え上がる第1楽章も珍しいのではないでしょうか。でも、こういう演奏は私は好きです。
第2楽章も速いテンポで突き進んで気分爽快。ティンパニが良い味を出していました。チューニングの後、拍手の中ソリストが入場して、続いては第3楽章。ここはゆったりと歌わせてくれました。対向配置の効果が良く出ていて、弦がきれいでした。天に上るような美しい調べにうっとりとしました。
アタッカでなく、休憩を置いて第4楽章。最初の「歓喜の歌」のメロディを奏でる低弦の響きがきれいでした。バリトンの歌い出しもお見事。ただし、他のソリストはイマイチに感じました。特に、ソプラノとテノールは弱かったように思います。合唱は絶叫調でしたが、アマチュアの合唱ですから、これで十分です。フィナーレでの煽り加減も素晴らしく、昨年同様に、諸遊さんは燃え上がるような「第九」を聴かせてくれました。諸遊さんの猛スピードについていった潟響の素晴らしさも特記すべきでしょう。
アンコールは昨年同様に「ハレルヤ」。新潟でのメサイア公演がなくなったので、〆はこれにしてくれたんだと思います。大きく盛り上がって、気分を高揚したまま終演となり、明るい気分で家路に着きました。
さあて、これから出かけなければ・・・。
(客席:3階 I 5−7、A席、¥2000) |