猛暑続きの毎日でしたが、昨日は恵みの雨が降り、本日もほどほどの暑さで、過ごしやすい日曜日となりました。このところいろいろありまして、久しぶりのコンサートとなります。新潟市内でも、新潟市民吹奏楽団の演奏会があったのですが、気分を変えて、長岡に遠征しました。 長岡交響楽団を聴くのは、2006年以来ですから、随分と久しぶりになります。
西区某所で「ラーチャン」を食べ、いつものように分水・寺泊・与板経由で長岡に向かいました。時間的余裕があったので、「寺宝温泉」で一風呂浴びてからリリックホールに行きました。それでも開場15分前ですから、高速を使わなくても、長岡は近いですね。
当日券を買いましたが、まだ開場待ちの列はなく、私が並んだら、その後に列ができました。真っ先の入場となりましたので席は選び放題でしたが、中ほどに席を取りました。ホールはサイド席を含めて、なかなかの賑わいとなりました。
最初は「エグモント序曲」です。まず、弦の音の良さに驚きました。このオケは久しぶりに聴きましたが、アンサンブルも良く、いい演奏だったと思いました。キビキビした、分かりやすい指揮ぶりの横島さんの音楽作りの成果と思います。
続いては、編成が小さくなり、読売日本交響楽団の団員である舘市さんを迎えて「トルコ風」です。最初の「エグモント」で見事な弦のアンサンブルを聴くことができましたので、期待したのですが、編成が小さくなって、個々の音が際立つようになったためか、ちょっとアンサンブルが雑に感じられたのが少し残念でした。
舘市さんは楽譜を見ながらの演奏でしたが、ちょっと線が細いような印象を受けました。私が勝手に想像するモーツァルトらしさとは、少しずれた感じがしましたが、オケに合わせて慎重な演奏だったのかも知れません。
アンコールにバッハが演奏されましたが、技巧を見せ付けるのではなく、繊細な、柔らかな演奏でした。
後半は再び編成が大きくなって、ブラームスです。「トルコ風」でソリストを務めた舘市さんがコンサートマスターとなりました。弦は良い音を出していましたが、出だしのブラスの不安定な音に戸惑いを感じましたが、その後は持ち直しました。第2楽章はゆったりと歌わせ、第3楽章はキビキビとしたメリハリのある演奏。そして圧巻の終楽章。私が望むように大爆発してくれました。
アクセル全開の横島さんの指揮に応え、見事なフィナーレを作ってくれました。爆演という表現がピッタリじゃないでしょうか。終わりよければ全て良し。アマチュアでこれほどの演奏を聴かせてくれるなら文句はありません。長岡まで聴きに来た甲斐があったというものです。
アンコールはジュピター。分厚い弦のアンサンブルがきれいでした。全曲聴きたくなるような演奏で、有名なメロディの部分だけの演奏がもったいなかったです。
長岡交響楽団はたまにしか聴きませんが、すばらしいオケだと思います。燃えるような演奏に心は高鳴りました。リリックホールで聴くというのも良いですね。コンパクトなホールは、りゅーとぴあにない魅力があります。響き過ぎなくて、音がクリアですし、オケを近くに感じられるのが良いです。
来週は新潟交響楽団を聴く予定ですが、長岡に負けずに頑張ってもらいたいです。
(客席:11−11、当日券:¥1700) |