りゅーとぴあ・1コイン・コンサート vol.64 山本貴志
←前  次→
2013年5月19日(日) 11:30  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
ピアノ:山本貴志
 

「甘美な音色 “ピアノ”」 オールショパン・プログラム

ノクターン 第20番 嬰ハ短調 「遺作」
バラード 第1番 ト短調 op.23

24の前奏曲より 第15番 変ニ長調 「雨だれ」 op.28-15
幻想即興曲 嬰ハ短調 op.66

舟歌 嬰ヘ長調 op.60

ポロネーズ 第6番 変イ長調 「英雄」 op.53

(アンコール)
エチュード 第12番 ハ短調 「革命」
 
 

 平日開催が多く、なかなか聴くことができない1コイン・コンサートですが、今日は日曜日の開催で、聴きに行くことができました。

 昨夜は仕事で某温泉に宿泊し、直接りゅーとぴあへと向かいました。ホールは1階と2階席のみ使用されましたが、満席となり、急遽ステージのサイド席にも客を入れていました。開演後も客足は途絶えず、ものすごい人気です。

 今日の出演は何と山本貴志。500円で聴くにはもったいないほどです。山本さんは、2005年のショパンコンクールでの演奏を聴いて以来、すっかりとファンとなり、これまで敬遠していたショパンが好きになってしまいました。ショパンのピアノ協奏曲第1番は、山本さんがショパンコンクールで弾いたCDが、いまだにベストと思っています。

 以来、2009年1月の見附市でのチェロの水谷川優子とのジョイントコンサートと、2010年5月の音楽文化会館でのコンサートを聴いており、感動しました。

 前回もショパンでしたが、今回もオールショパン・プログラムでした。山本さんのトークを交えての演奏でしたが、緩急、強弱の幅を大きくした、まさに山本ワールドの炸裂でした。
 
 緩徐部では、これでもかと言うくらいに、思いっきりゆっくりと、柔らかく、急速部では猛スピードで突進。メリハリのある演奏は私好みであり、気分も爽やかです。

 アンコールを演奏し、終演となりましたが、期待通りの熱演でした。ステージから下がられたときには、扇風機でクールダウンしているのだそうです。深々と、何度も礼をしている姿は、優しい人柄がしのばれました。

 サイン会も開かれて、長い行列ができていました。皆さん楽しまれたようで、何よりと思います。山本さんファンとしましては、これをきっかけにファンが増えてくれたら良いなあと思ったしだいです。
 

(客席:2階C4−7、会員割引¥450)