新潟市ジュニア音楽教室第9回スプリングコンサート
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2013年3月31日(日) 14:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
新潟市ジュニア邦楽合奏団
新潟市ジュニア合唱団
新潟市ジュニアオーケストラ教室
 
ロビーコンサート(13:25〜)
  ジュニアオーケストラ教室:金管・打楽器アンサンブル
    藤井裕子:ファンファーレ2013

  ジュニア邦楽合奏団
    箏教室    雪はな
    三味線教室 長唄「勧進帳」より 瀧流し・舞の合方
    尺八教室   早春賦

  ジュニアオーケストラ教室
    フルートアンサンブル ベルトミュー:アルカディ第1楽章
    木管五重奏 イベール:3つの小品より 第1楽章
    弦楽アンサンブル モーツァルト:ディベルティメント ヘ長調K138 第3楽章

  ジュニア合唱団
    かりぼし切り歌
    深い川
    花は咲く  


新潟市ジュニア邦楽合奏団(指揮:鯨岡 徹)
 初級合奏 川崎絵都夫:めぶき(委嘱作品)
 中級合奏 吉崎克彦:童夢
 上級合奏 川崎絵都夫:祭り幻想

新潟市ジュニア合唱団(指揮:海野美栄)
 ブリテン:キャロルの祭典より(ハープ:井上 麗)
 童謡メドレー(ピアノ:斎藤愛子)

(休憩15分)

新潟市ジュニアオーケストラ教室
 A合奏(指揮:藤井裕子)
   ハイドン:ディヴェルティメント
   ビゼー:「アルルの女」第2組曲より 「ファランド−ル」
 A・B合奏(指揮:松村秀明)
   ケテルビー:ペルシャの市場にて
 B合奏(指揮:松村秀明)
   J.シュトラウスII:春の声
   ドリーブ:バレエ音楽「コッペリア」より

合唱団・オーケストラ合同
   杉本竜一:合唱曲「Believe」
 
 

 毎年楽しみにしているジュニア音楽教室のコンサートです。夏の定期演奏会とともに、このスプリングコンサートは欠かすことはできず、これを聴かないことには新潟の春はやってきません。

 いつものように西区某所でラーチャンを食べ、所用を済ませた後にホールに行くと、すでに長い開場待ちの行列ができていました。しばし列に並んで、Cブロックに席を取りました。

 入場するとすぐにロビーコンサートが始まりました。ファンファーレの後、邦楽合奏団、オーケストラ教室、合唱団の順に演奏が進められましたが、いずれも素晴らしいもので、ロビコンからすでに感動してしまいました。特にジュニア合唱団の演奏が始まると、賑やかだったホワイエが静まり返り、皆さんが歌声に聴き入っていました。最後の「花は咲く」では、恥ずかしながら感動の涙がこみ上げてきてしまいました。

 その後は本公演に移りましたが、最初の邦楽教室の演奏からしてお見事。毎年聴いていますが、これまで以上に良い演奏ではなかったでしょうか。いつもの川崎さんの曲じゃない吉崎さんの「童夢」が新鮮に感じ、特に心に響きました。

 続いてはジュニア合唱団です。美しい井上さんが弾くハープの伴奏で歌われた「キャロルの祭典」は圧巻でした。スプリングコンサートの演目としては相応しくないような渋くて暗い曲でしたが、このような宗教曲を原語で、それも楽譜なしで果敢に挑戦する意気込みは賞賛に値すると思います。聴く方も緊張感を強いられましたが、心地よい緊張感でした。
 その後の童謡メドレーは打って変わってほのぼのとしたものであり、ほっと一息つくことができて、楽しかったです。どんな曲も楽しませてくれるジュニア合唱団の皆さんはたいしたものですね。

 休憩後はジュニアオーケストラです。最初は藤井先生の指揮で、A合奏でしたが、これまで以上に良い演奏だったと思います。以前は、いかにも初心者というような演奏だったこともありましたが、最近のレベル向上は素晴らしいです。今日もちゃんとしたオーケストラサウンドであり、十分に聴き応えある演奏でした。

 続いては、松村先生の指揮で、A・Bの合同演奏で、「ペルシャの市場にて」が演奏されました。2011年の定期演奏会でも演奏されましたが、そのとき以上の良い演奏だった思います。

 そして真打のB合奏。これは文句のない演奏であり、目を閉じて聴けば、ジュニアとは思えない演奏であり、高レベルの演奏だったと思います。指揮者が上野先生から松村先生に代わりましたが、今後どうレベルアップしていくか楽しみです。

 最後は全員登場して、昨年同様の「Believe」。何度聴いてもいい曲ですね。思わず感動がこみ上げてきました。ジュニア音楽教室は新潟市の宝。これからの益々の発展を祈りたいと思います。
   

(客席:2階C6-10、無料)