歌音 KANON  Debut Concert 〜ソプラノの歌声とピアノの調べ〜
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2012年8月26日(日) 14:30  だいしホール
 
ソプラノ:砂川直子
ピアノ:渡部未玲
 

ジョルダーニ:いとしい女よ

ヘンデル:樹木の蔭で(ラルゴ)

椎名林檎:カーネーション

久石 譲:おくりびと

サルトリ:タイム・トゥ・セイ・グッバイ

久石 譲:スタンド・アローン

(休憩15分)

プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」より 私が街を歩くとき

レット・イット・ビー

アヴェ・マリア

ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ

ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」より 月に寄せる歌

プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」より ある晴れた日に

(アンコール)
アイ・ドリームド・ア・ドリーム
プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」より 私のお父さん
 
 
 

 山形県出身のソプラノの砂川さん、新潟県出身のピアノの渡部さんの2人のユニット、KANON(歌音)のコンサートです。当初、KANONと言っても、何のことか分からず、数年前に聴いたアンサンブル奏音(カノン)かなと思ったくらいでした。それもそのはず、今回がデビューコンサートなのでした。
 実は、ピアノの渡部さんからメールをいただき、招待券を下さるとのありがたい申し出があったのですが、晴れのデビューコンサートですから、応援の意味を込めて、ちゃんと入場料を払って、聴かせていただきました。

 場内が暗転して開演です。照明が控えられて、薄暗い中での演奏でした。砂川さんの第一声を聴いて、驚嘆しました。声量豊かな、すばらしいソプラノです。最初の1曲を聴いただけで、来て良かったと感じたくらいです。

 演目は和洋様々、バラエティに富んでいます。編曲の良さもあり、楽しめました。砂川さんをサポートする渡部さんのピアノもすばらしく、ただただ、うっとりと聴き入るばかりでした。

 2時半に開演して、アンコールも含めて4時前には終了しましたので、もう少し聴きたかったというのが本音です。渡部さん単独の演奏はショパン1曲のみでしたので、もう1曲くらいあっても良かったかなと思います。

 多彩な曲目で楽しめたのは事実ですが、曲目に一貫性がなかったとも言えます。でも、顔見せのデビューコンサートですから、これで良かったのではないかと思います。できれば、自己紹介などもあれば良かったかなとも感じました。

 内容はすばらしいもので、十二分に満足できました。いい音楽を聴いたという満足感でいっぱいでした。砂川さんの歌は、どの曲も良かったのですが、やはりオペラのアリアで本領発揮と思います。声量豊かで華があり、小さなだいしホールではなく、オペラハウスで歌うべき人ではないでしょうか。酒田市で埋もれさせておくのはもったいないです。

 すごいものを聴いてしまったという驚きと感動で、いまだに胸が高鳴っています。語り草になりそうなデビューコンサートに立ち会うことができて幸運でした。これから新潟での活動もされていかれるようですので、今後に期待したいと思います。今回聴き逃された方々は、次回は是非聴かれますようお勧めします。
  

(客席:G−7、全席自由、当日券:2000円)