ラ・フォル・ジュルネ新潟2011 プレ公演
043 枝並千花&長尾洋史
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2011年5月4日(水) 15:30  新潟市北区文化会館
 
ヴァイオリン:枝並千花
ピアノ:長尾洋史
 

 
エルガー:愛の挨拶

マスネ:タイスの瞑想曲

ブラームス:ハンガリー舞曲第5番

フォーレ:夢のあとに

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 op.24 「春」

(アンコール)
モンティ:チャルダッシュ
 
 

 鈴木さんのコンサートが終わり、今度はかぶりつきの席を取るべく、開場の列にすぐに並びました。正面1列目というのも恥ずかしいので、2列目に席を取りました。その後は北区フィルの2回目のロビーコンサートを聴きました。

 さて、ダークブルーのドレスがきれいな枝並さんと、坊主頭でクラッシック音楽家らしからぬ長尾さんが登場して開演です。最初に愛の挨拶が演奏されたあと、枝並さんのトークを交えながら演奏が進められました。

 2列目ということもありましょうが、ヴァイオリンのダイレクト音と芳醇なホールの響きとがブレンドされ、きれいな音に感激しました。枝並さんの演奏はこれまで何度か聴いたことがありますが、一段と磨きがかかっているように感じました。
 前半は小品を並べて、観客の心をつかみ、そしてスプリング・ソナタへとつなぎました。田植えの終わった越後平野を吹き渡る春風のように、さわやかな演奏でした。
 アンコールのチャルダッシュで盛り上げて終演となりましたが、正直言えば、ここまでの演奏をしてくれるとは期待しておらず、思わぬ拾い物をしたという喜びを感じました。

 今や新潟を代表するヴァイオリニストのひとりとなった枝並さん。LFJ新潟の本公演でも演奏されますが、今後のますますのご活躍を祈りたいと思います。
 

(客席:2-11、全席自由:1000円)