いよいよラ・フォル・ジュルネ新潟の開幕です。本公演は6日からですが、今日からプレ公演が始まりました。東日本大震災と原発事故のため、出演者のキャンセルが相次ぎ、どうなるかと心配させましたが、無事開催ができて何よりです。関係者の皆様は大変だったことと思いますが、できるだけたくさん聴き、ご苦労に報いたいと思います。
今日はあいにくの雨模様になりましたが、大降りにならなくて良かったです。1時にりゅーとぴあに着くと、すでに開場待ちの列ができていましたので、私もその列に並びました。予定開場時間より早く開場され、私の好きなCブロック前方に席を取り、1時半からの交流ステージでのコンサートに向かいました。フルートアンサンブル・ミラージュの皆さんによるフルート三重奏のきれいな調べが残響豊かなロビーに響き、すばらしい雰囲気でした。実質的に、この演奏がラ・フォル・ジュルネの開幕コンサートになりました。
ホールに戻ると、かなりの賑わいになっていました。3歳以上入場可ということで、子供さんも多かったです。演目を考えますと、3歳には厳しいと思いますけれど。
オープニング公演ということで、最初に新潟市長の挨拶がありました。新潟市は被災地へたくさんの職員を派遣しており、避難者もたくさん受け入れています。市長が話されていましたが、被災地が元気になるためには、支える新潟市が元気でなければなりません。このイベントが新潟市活性化の起爆剤になることを祈ります。余談ながら、司会を務めたお姉さんがチャーミングでした。
拍手の中、潟響の皆さんが入場し、いよいよ開演です。最初は「劇場支配人」序曲。いつものようにエネルギッシュな松沼さんの指揮の下、すばらしい演奏を聴かせてくれました。今日の潟響は良い音を出していました。
次に、ワインレッドのドレス姿が麗しい奥村さんが登場し、メインのヴァイオリン協奏曲です。後の対談のとき話されていましたが、奥村さんがこの協奏曲を弾くのは今日が初めてだったそうです。そのためか、緊張感が漂い、出だしから聴く方もハラハラ・ドキドキでした。第2楽章では楽譜にない繰り返しをしてしまいましたが、松沼さんがうまくサポートして、乗り切ることができました。
いろいろ問題はありましたが、演奏としては楽しめました。奥村さんの美貌に磨きがかかり、ヴィジュアル面でも楽しませていただきました。追っかけのファンも来られていたようで、第1楽章の後、1階席の前方からブラボーの声が上がり、盛大な拍手が贈られていました。
対談コーナーでは、奥村さんは自分のミスを反省しておられ、好感度はさらにアップ。松沼さんのお話も楽しかったです。潟響とは4年目になるという松沼さんですが、末永く新潟に来ていただきたいと思います。
最後にロマンスが演奏されましたが、さすがに大曲を演奏した後で、疲れも垣間見えたように感じました。
終演後は再び交流ステージでの演奏を聴きました。新潟サクソフォン協会の五十嵐文さんの進行で、サックス三重奏が演奏されました。サクソフォンの甘い音色が心に響き、うっとりと聴き入りました。
外に出ると小雨が降っていました。明日は良い天気になりますように・・・。
(客席:2階C2−9、全席自由:1000円) |