英国女王陛下の近衛軍楽隊
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2011年10月1日(土) 18:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
演奏:英国陸軍近衛連隊 コールドストリーム・ガーズ・バンド
指揮:グレアム・ジョーンズ中佐
 
 
オープニング:サモン・ザ・ドラゴン
マーチ:史上最大の作戦
序曲:序曲「スティーヴンソンのロケット」
セレクション:アンドルー・ロイド・ウェバー・セレクション(オペラ座の怪人)
ソロ(クラリネット):2本のクラリネットのための協奏曲
トラディショナル:(グリーンスリーヴズ)
          アメージンググレイス
フィナーレ:行進曲「威風堂々」第1番

(休憩15分)

ファンファーレ:新世代のためのファンファーレ
マーチ:ウィーリー大将マーチ
ソロ(ヴァイオリン):ラベンダーの咲く庭で
序曲:序曲「陽はまた昇る」
セレクション:時代のこだま(ビートルズ・メドレー)
フィーチャー:コサック・ファイヤー・ダンス
パイプス:100人のバグパイプ
      ケルトの紋章
      勇敢なるスコットランド

(アンコール)
ふるさと
ラデツキー行進曲
 
 

 10月となり、随分と肌寒くなりました。バッキンガム宮殿を守る近衛連隊の音楽隊で、国家的行事での祝典演奏を重要な任務とし、9隊ある軍楽隊の中で最高位がこのコールドストリーム・ガーズ・バンドなんだそうです。日本で言えば、自衛隊の中央音楽隊というところでしょうか。
 このかっこいい軍楽隊を見たい、聴きたいという家内と一緒に行くはずがったのですが、いろいろありまして、結局私だけ行くことになりました。

 ちょっと寂しさを感じながら会場入りすると、ホワイエには軍楽隊の人たちが迎えてくれて、一緒に写真撮影に応じたり、サービス満点。
 客席はちょっと空席が目立ちました。家内が来なかったので、私の横は空席。S券1枚無駄にしましたが、ゆったり聴けました。ふと横を見ると通路を隔てた隣に知人がいてびっくり。世の中狭いものですね。

 軍楽隊ということで、通常のクラシックコンサートとは当然異なりますが、予想以上に良い演奏で満足でした。柔らかいハーモニーがホールいっぱいに広がり、うっとりと聴き入りました。おなじみの赤い軍服がかっこよかったです。キビキビしたステージ上の動きも気持ち良かったです。
 男ばかりかと思いましたが、女性も数人入っていました。通常の吹奏楽団とは違って、チューバ、ユーフォニウム、コントラバスなどの低音楽器が中央に配置されており、これが良い音色に貢献していたように思います。

 曲は英国ゆかりのもの。指揮者の曲紹介を挟めながら演奏が進められましたが、硬軟いろいろで飽きさせませんでした。前半のソロと題された演目は、曲目が発表されていませんでした。指揮者の曲紹介に聞き耳を立てましたが、英語力の乏しい私は曲名を聞き取れませんでした。クラリネット2本の協奏曲で、息をのむような鮮やかな演奏でした。トラディショナルという演目はバグパイプ奏者が5人出て、賑やかな演奏でしたが、発表されていた曲とは若干違ったように思いました。18番の威風堂々は手馴れたものです。

 後半も楽しませてくれました。ソロは意外にもヴァイオリンの演奏。これも曲名が発表されていませんでしたが、何とか曲名は聞き取れました。クラリネットを吹いていた女性がヴァイオリンを弾きましたが、本職じゃないでしょうから、技術的にはイマイチかも。
 コサック・ファイヤー・ダンスでは各楽器のソロがあり、各奏者が超絶的な演奏を聴かせてくれて驚かせました。特にクラリネットの演奏はすごかったです。
 最後は再びバグパイプが登場して盛り上げた後、静かな演奏で終演となりました。ちょっとあっけなく感じましたが、ちゃんとアンコールで盛り上げてお開きになりました。

 吹奏楽として高水準の美しい演奏で大満足でしたが、バグパイプの演奏も聴けて良かったです。バグパイプが5人だとすごい音量でビックリです。ステージ上でのマーチングなどもあり、視覚的にも飽きさせませんでした。
 休憩時間や終演後もホワイエに隊員が出ていて、握手したり、記念撮影したり、サービスいっぱいでよかったです。

 あまり期待しないで行ったコンサートだったのですが、大いに楽しめました。「女王陛下の近衛軍楽隊」というコンサートのネーミングと、賑やかな品のないチラシが胡散臭さを感じさせていましたが、内容的には正統的なものでした。終演後某料理店で家族と合流。良かったことを家内に話したら悔しがっていました。
 

(客席:2階C5-12、S席:会員割引:5850円)