新潟メモリアルオーケストラ 第21回定期演奏会
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2011年9月25日(日) 14:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
指揮:山岡重信
 

 
(ロビーコンサート)
金管合奏:ヤナーチェク:シンフォニエッタ第1楽章
木管九重奏:グノー:小組曲変ロ長調より 第1楽章
弦楽四重奏:モツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク第1楽章
木管四重奏:久石譲:「魔女の宅急便」より 海の見える風景
ワーグナーチューバ四重奏:宮川泰:宇宙戦艦ヤマト



モーツァルト:歌劇「後宮からの誘拐」序曲

ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容

(休憩15分)

ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調

 
 

 今日は朝から上天気。爽やかな秋晴れです。しかし、昨日から風邪気味で体調不良。全身倦怠に頭痛。毎週恒例の朝湯にも行かず、寝込んでおりました。今日のコンサートはパスしようかとも思ったのですが、感冒薬を内服し、多少改善したので出かけることにしました。

 1時に会場入り。開場待ちの行列で混雑しているかと思ったのですが、それほどでもありませんでした。予定開場時間前に入場が始まり、Cブロックに席を取りました。

 1時15分よりロビーコンサートが開演。いつものバルコニーで聴きました。最初のヤナーチェクは金管にティンパニーが加わって迫力満点。ロビーコンサートにティンパニーというのは初めてじゃないでしょうか。
 その後も様々な編成できれいなアンサンブルがホワイエニにこだまして、うっとりと聴き入りました。最後にはワーグナーチューバの四重奏という珍しい演奏も聴けて良かったです。

 ホールに戻って、いよいよ開演です。いつもよりちょっと空席が目立ちました。団員がポツリポツリと登場し、ばらばらに音出しし、全員揃ったところでチューニングというのがこのオケのやり方。

 客席の照明が落とされて、山岡先生がゆっくりと登場。今年で80歳でいらっしゃいますが、お元気で何よりです。指揮台には椅子が用意されていましたが、ちょっと寄りかかる程度で、元気に指揮をされていました。

 モーツァルトからオケは軽快に良い音を出していました。ヒンデミットは始めて聴きましたが、お見事。管も弦も打楽器も、山岡先生の渾身の指揮の下に、すばらしい演奏を聴かせてくれました。抗ヒスタミン剤でボーッとした頭がすっきりしました。
 そしてメインのブルックナー。重厚で荘厳、堂々とした厚みのあるサウンドは山岡先生の世界。いいですねえ・・。ワーグナーチューバに支えられた金管は大音量でもきれいなサウンドでした。アマチュアでここまでの演奏ができるとは大したものです。いや、アマチュア/プロという垣根を取り払ってみても、すごい演奏じゃなかったでしょうか。神がかり的な一期一会の名演奏に立ち会えたような幸せを感じました。
 この大曲を山岡先生は椅子に座ることなく、時々体を大きく動かしながら指揮されていました。指揮台に上がられるときの足取りからは想像できないような、力のこもった演奏だったと思います。

 こんなすばらしい演奏を無料で聴かせてくれるなんて、メモリアルオケはすごいですね。立派なパンフレットもありますし、聴かせていただいて感謝でいっぱいです。 
 この文章はカラヤン/ウィーンフィルのブル7のCDを聴きながら打っていますが、今日の演奏の方が数倍心に響いたかも。来年は春の祭典とベト7というすごいプログラムです。今から楽しみです。来年も山岡先生の元気なお姿を拝見できますように・・・。
 

(客席:2階C4-5、全席自由:無料)