新潟大学管弦楽団第32回サマーコンサート
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2011年7月2日(土) 18:30  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
指揮:河地良智
コンサートマスター:伊野晴香
 
 

ベートーヴェン:序曲「コリオラン」

ハチャトゥリアン:組曲「仮面舞踏会」
          ワルツ〜ノクターン〜マズルカ〜ロマンス〜ギャロップ

(休憩15分)

チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 作品64

(アンコール)
チャイコフスキー:「くるみ割り人形」より トレパック
 
 

 今日は梅雨の中休みとなり、晴れ間が見えて、過ごしやすい日となりました。こんな中、楽しみにしていたこのコンサートに出かけました。
 学生オケの宿命ですが、毎年団員の入れ替わりがあり、その年によりオケが様変わりします。コンマスも代わり、今日は新しいコンマスのお披露目公演でもあります。今年の新大オケ(オケラ)がどうなったのか確かめるのがサマーコンサートの楽しみです。

 5時50分頃会場入りしたのですが、すでに開場待ちの行列ができていました。私もその列に並び、いつものCブロックに席を取りました。

 6時半が開演時刻ですが、早めに団員が入場してチューニング。予定時刻の1分前に演奏が始まりました。最初の1フレーズを聴いただけで、今年のオケラもすごいと実感しました。低弦のアンサンブルが厚みがあってきれいで、これまでにないサウンドに感じました。その後の演奏も緊張感あるもので、良くまとまっていました。

 続いては「仮面舞踏会」。明るく豊潤なサウンド。元気の良い、生き生きした演奏であり、若さあふれる演奏でした。厚みのあるサウンドは聴いていて心地よかったです。ノクターンでのコンマスのソロも見事にこなしていました。トランペットの甘いソロもお見事。クラリネットも良かったです。これを聴いただけでも今日来た甲斐があったようにも思えました。

 後半はメインのチャイコの5番。編成が大きくなり、壮観です。弦と管の音量的バランスの悪さを若干感じましたが、管は良い音を出していました。第2楽章のホルンソロも頑張ってくれました。第3楽章の歌いまわしなどに流麗さがあれば文句ないところですが、高水準の演奏だったと思います。大音量でも音が濁らず、厚みのあるオーケストラサウンドは気持ちよかったです。

 アンコールに「トレパック」を演奏して終演となりましたが、今年のオケラは一味違うぞと感じさせるすばらしい演奏だったと思います。若さあふれる明るいサウンドはオケラならではと思います。一生懸命さが客席に伝わってきました。最後のコンマスの挨拶も好感が持てました。

 来週の土曜日は佐渡公演も行われます。再びすばらしい演奏を聴かせてくれるものと思います。佐渡の皆さん、是非お聴きください。
 

(客席:2階C4−5、全席自由:700円)