横山幸雄 ピアノリサイタル
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2011年8月28日(日) 13:30  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
ピアノ:横山幸雄
 
ショパン:バラード第1番

ショパン:ノクターン第20番 遺作
ショパン:幻想即興曲

ショパン:スケルツォ第2番

ショパン:子守唄
ショパン:舟歌

ショパン:ポロネーズ第6番「英雄」

(休憩15分)

横山幸雄:祈りのバラード

リスト:伝説1
シューマン=リスト:献呈

リスト:オーベルマンの谷

リスト:超絶技巧練習曲第4番「マゼッパ」

リスト:超絶技巧練習曲第9番
リスト:超絶技巧練習曲第10番

リスト:ラ・カンパネラ

(アンコール)
リスト:愛の夢第3番
ショパン:エチュード作品10-12「革命」
 
 

 今日は日曜日というのに、午前中から某所で会議があり、開演に間に合うかハラハラでしたが、早めに終わって、開場時間に間に合うことができました。
 しかし、すでに長い開場待ちの列ができていました。最後尾に並んで入場しました。全席自由ですが、1階席と2階席で料金が違うので、入場口が分けられていました。私はもちろん安い2階席です。
 ヤマハ主催のコンサートで、ピアノを習っている人たちは左手の席を取るためか、ホールの左側はぎっしりと満席、右側は空席があるというアンバランスな客の入りでした。私はCブロック中央右寄りに席を取りました。

 横山さんが登場し、挨拶があった後、曲紹介を交えながら演奏が進められました。前半がショパン。後半は自作曲を1曲演奏した後、曲紹介はなしに、リストが続けて演奏されました。

 まず驚いたのは、音量豊かに、ホールいっぱいに響き渡るピアノの音色でした。ヤマハの主催ですから、当然ながらピアノはヤマハ。りゅーとぴあにはCFIIISがありますが、使用されたのは最新型のCFX。聴きなれたスタインウェイとは全く違った響きに始めは戸惑いましたが、豊潤な音色は聴き応えあり、強奏部の大音量でも音が濁らないのはさすがです。

 横山さんの演奏は豪快そのもの。早めのテンポでダイナミックに突進します。弱奏部での繊細さには欠けるように感じましたが、気分がスカッとするような心地よい演奏でした。特に後半のリストが楽しめました。

 娯楽として音楽を楽しむ私には、まさにぴったりの演奏で、力で押し切られた感はありますが、気持ち良く楽しませていただきました。

 ただし、ヤマハ主催ということで予想はできましたが、ヤマハ音楽教室に通っているようなお嬢さんたちが多数おられました。静かに座って聴いていてくれると問題ないのですが、落ち着かない子も多く、私の近くには、チラシをバサバサさせたり、終始モゾモゾ動き回っておしゃべりしたりする子がおられました。平然としている親に代わって叱ってあげたい気持ちでいっぱいでしたがぐっと我慢。視界に入らないよう目を閉じて音楽に集中しようと努力しました。

 ブラボー屋さんも頑張っていましたが、なかなか盛り上がった演奏会だったと思います。演奏もさることながら、CFXの音量豊かな響きに感銘を受けました。

 外に出ると日差しは強いですが、ほどほどの暑さで、秋が近いことが実感されました。爽やかな日曜日になって良かったです。
 

(客席:2階C5-27、2500円)