プロジェクト・リュリ 第4回演奏会 〜フランソワ・クープランを巡って〜 viol.2
  ←前  次→
2011年7月3日(土) 14:00  だいしホール
 
プロジェクト・リュリ
  ヴァイオリン:佐野正俊、ヴィオラ・ダ・ガンバ:中山 徹、チェンバロ:師岡雪子
友情出演
  リコーダー:柴田雄康、ヴァイオリン:庄司 愛
 
 

クープラン:王宮のコンセール 第3番   (佐野、中山、師岡)

フォルクレ:ヴィオール組曲 第1番より  
 (中山、師岡)

ラモー:クラブサン・コンセール 第3番  
 (佐野、中山、柴田、師岡)


(休憩15分)

クープラン:組曲「神聖ローマ帝国の人々」 
 (佐野、庄司、中山、柴田、師岡)


(アンコール)
リュリ:曲目不詳
 
 
 

 雨は降らないものの、どんよりとした曇り空。気分は晴れません。涼しいホールで良い音楽でも聴いて、気晴らししなければなりません。
 もっぱらオーケストラ専門で、古楽には疎い私なのですが、出演する中山氏よりのお誘いで、前回に引き続いて聴きに行きました。

 某所でお腹いっぱいの昼食を取り、ホールに向かいました。客席は少数精鋭。新潟の古楽ファンが集結したものと思います。混み合うことがなかったので、ゆったりと音楽に身を委ねることができました。

 知らない曲ばかりでしたが、心地良く響き、王宮にいるかのように、優雅なひとときを過ごせました。佐野さんの柔らかなヴァイオリンの調べ、師岡さんのきらめくようなチェンバロの響きも良かったですが、中山さんの豊潤なガンバの音色が心地良かったです。チューニングに時間をとられていたのは難でしたが、厚みのある、低音から高音までの豊かな響きにはうっとりしました。特にヴィオール組曲での粘りつくような重音奏法の調べは、なかなか聴けないサウンドで新鮮に感じました。
 友情出演された柴田さんのリコーダーの調べは演奏に華を沿えていました。庄司さんのヴァイオリンは佐野さんより明るく響いていましたが、生き生きしたアンサンブルを生み出していたように思います。

 コンサートの打ち上げへのお誘いも受けましたが、所用があり、会場を後にしました。外に出ると蒸し暑さがひとしお。早く秋にならないかなあ・・・。
 

(客席:E−8、当日券:1300円)