今日は生憎の雨模様。満開の桜の見納めをしたいところですが、残念な天気となりました。今日はヴィジュアル重視のコンサート。中年オヤジとしましては、大変楽しみにしておりました。
実は、昨年4月にも新潟市で12人のヴァイオリニストのコンサートがあり、早々にチケットを買って、ワクワクしながらコンサートに出かけたのですが、りゅーとぴあの玄関前で無常にも職場からの呼び出し。聴くことはかないませんでした。
今年もコンサートがあると知り、今回こそは聴かねばと思っていたのですが、今日も2時まで仕事でしたので、開演に間に合うか微妙でした。でも、何とか開演に間に合うことができました。
雨に濡れた桜を見上げながら、駆け足でりゅーとぴあに駆け込みました。ホール内は老若男女で大盛況です。売り出された席は9割以上埋まり、ほぼ満員と言ってよいでしょう。高嶋さんの人気の高さが伺えます。
5分ほど遅れて、いよいよ開演。スリムな緑のドレスの高嶋さんと白いドレスの近藤さんがステージに登場。容姿端麗。お子様が二人いるとは思えない体型に感銘。カノンの演奏が始まりました。高嶋さんのソロかと思わせましたが、客席内(P席4人、1階席後方に3人、2階Bブロックに2人、Dブロックに2人)に白いドレスの12人のヴァイオリニストのメンバーが登場してビックリさせました。照明に浮かび上がる白いドレスの美女たちは美しく、粋な演出と感心しました。これで一気に観客の気持ちをつかみました。
高嶋さん、12人のヴァイオリニストのメンバーともタイトなドレスで、スリムな容姿は私好みです。演奏もさることながら、ヴィジュアルで大満足。チラシどおりに「女神たちの饗宴」だ!と幸せ気分になりました。なお、12人のヴァイオリニストといいますが、チラシの写真は14人、今日の出演は11人でした。高嶋さんを入れれば12人ですけれど。
後半は総勢13人の出演者それぞれが色違いのドレスで登場して驚かせました。その中で高嶋さんはショッキングピンク。ただし、ドレスのデザイン的には前半の方が私は好きです。演奏に関係ない話ですみません。
演奏技術としてはいろいろありましょうが、そんなことにこだわるのはこのコンサートの趣旨に反します。楽しいひと時を過ごせたことが何よりと思います。
なお、12人のヴァイオリニストのメンバーの中には、新潟市中央区米山出身の白澤美佳さんがおられます。自己紹介では一番大きな拍手をもらっていましたし、高嶋さんの配慮か、ソロパートをたくさん弾いていました。新潟出身の演奏家が活躍している姿を見るとうれしくなります。
高嶋さんが容姿よりも演奏技術重視で選んだというそれぞれのメンバーは、ヴィジュアル的にも優れ、個性的であり、魅力たっぷりでした。新加入の人もおられ、一番若い人は平成2年生まれ。初期からのメンバーは半分ほどとのことです。自己紹介はありましたが、チラシにも配布されたパンフレットにもメンバーのお名前が記載されていないのは残念です。
各曲とも編曲が良く、12本のヴァイオリンの魅力を引き出していたように思います。ピアノ伴奏も良かったです。前半の「ヴァイオリン・コーナー」、後半の「ヴァイオリンを弾いてみましょう!」では観客が参加しての楽しいものでした。ストラディヴァリウスと2万円のヴァイオリンの弾きくらべは大変面白かったです。振り付けに2週間を要したというアンコールも決まっていました。サービス精神満点のコンサートであり、エンターテインメントとしてはすばらしいものと思います。
なんだかんだで、あっという間の2時間半でした。芸術性がどうの、演奏技術がどうのなどというのは意味のないこと。楽しいひと時が過ごせたことは何よりでした。思わず笑いが出ますし、手拍子も自然に出てきます。幸せな気分でホールを後にしました。
本当は、CD買ってサイン会に参加したかったですが、懐が寂しく断念しました。外に出ると大降りの雨。せっかくの桜が寒々と感じました。明日は晴れますように・・・。
(客席:2階C5−3、S席:3600円:会員割引) |