live image10
  ←前  次→
2010年5月11日(火) 18:30  新潟県民会館 大ホール
 
出演:ゴンチチ、松谷卓、葉加瀬太郎、宮本笑里、加古隆、小松亮太、羽毛田丈文
オーケストラ・イマージュ
音楽監督:羽毛田丈文
 
ゴンチチ
   南方郵便船
   放課後の音楽室
   Turban shell polka
   風の国

松谷 卓
   S フルヴァージョン〜未来への栄光
   TAKUMI/匠 (with 葉加瀬太郎)

宮本笑里
   チャールダーシュ
   宮本笑里メドレー 風笛〜dream

加古 隆
   パリは燃えているか
   黄昏のワルツ
   フェニックス (with 葉加瀬太郎)

(休憩15分)

オーケストラ・イマージュ
   スペシャル・メドレー

小松亮太
   ラスト・タンゴ・イン・パリ (with 宮本笑里)
   風の詩〜THE 世界遺産

羽毛田丈文
   地球に乾杯
   羽毛田丈文スペシャルセレクション
   ROOKIES〜メイン・テーマ〜愛のテーマ

葉加瀬太郎
   エトピリカ
   エターナル
   リベル・タンゴ (with 小松亮太)
   情熱大陸 (with 小松亮太)

アンコール(全員)
   マイ・フェイヴァリット・シングズ
 
 

 live image は今年10年目を迎えます。新潟でも何度か開催されていますが、私は今回が初めてです。チケットがすぐに完売となりますし、せっかくチケットを買ったのに仕事で行けなかったこともありました。ということで、今日は楽しみにしていました。しかし、平日の6時半開演はかなり厳しく、出張先から大急ぎで駆けつけました。肌寒く、冷たい雨がぱらついて天候は優れません。県民会館前には客目当ての屋台が出ていましたが、客はまばらでした。

 チケット完売だけあって、客席は満員の大盛況です。1階席後方に大きなTVカメラが2台あります。ステージ上には森をイメージしたセットが組まれ、一段高い場所にオケが配置されています。左にパーカッション、ドラム、中央に弦楽アンサンブル(Vn:8、Va:2、Vc:2、Cb:1:エレキベース持ち替え)とピアノ、右にキーボード2組、曲によりサックス、ギターという配置です。ステージ後方にはスクリーンがあり、イメージ映像やステージ風景が映し出されました。各出演者が自分のコーナーを担当する形で、トークを交えながら演奏が進められました。

 最初はゴンチチ。スクリーンに映し出されるきれいな映像をバックに癒しのひとときでした。松谷卓のお馴染みの「匠」では葉加瀬太郎と共演して会場を沸かせました。宮本笑里は自作曲を披露しましたが、演奏よりもヴィジュアルで堪能。体の細さに驚嘆。重鎮の加古隆も葉加瀬太郎と共演して大盛り上がり。

 後半はオーケストラの演奏で開始。寄せ集めのアンサンブルなのでしょうが、コンマスの女性のソロも美しく、結構な実力者のようです。小松亮太で盛り上がり、音楽監督を務める羽毛田丈文の音楽をじっくり聴かせ、葉加瀬太郎で会場は総立ち。小松亮太と共演して県民会館はライブハウスに変身しました。アンコールは全員参加で3時間を超えるコンサートは終演となりました。

 癒しから興奮へ。豪華な出演者を一度に聴けるガラコンサートと言うべき内容豊富なコンサートで、大いに楽しめました。バックのオケもたいしたもの。パーカッションのお姉さんは頑張ってました。これだけのミュージシャンが集まって全国ツアーをしているなんて、すごいですね。

 とは言うものの、日頃クラシックを主に聴く者としては、PAを介する劣悪な音響は残念です。私のベッドサイドに置いてあるミニコンポより酷い音。各出演者ともアコースティック楽器を使って、すばらしい演奏をしているだけにもったいなく感じました。PAなしでも十分楽しめるはずです。りゅーとぴあでPAなしで演奏したら違った喜び、感動を味わえたように思います。ノリノリの葉加瀬さんは良いにしても、笑里ちゃんのヴァイオリンを生で聴きたかったです。
 また、小松亮太のコーナーでのバンドネオンの解説は良かったです。スクリーンにアップで映し出され、バンドネオンの複雑さに驚きました。

 まあ、音響的には不満な点はありましたが、曲や演奏は大満足であり、エンターテインメントとしてはすばらしい公演でした。外に出ると肌寒かったですが、気分爽やかに家路につきました。

(プログラムがCD付きとはいえ、3000円というのは信じられないなあ・・・。CDも馬鹿にしたようなお粗末な内容。演奏曲目の紙くらい配布しても良いのにねえ・・・。)
 

(客席 15−6、7800円)