第11回 新潟第九コンサート 2010 | |
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2010年12月26日(日) 14:00 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール | |
指揮: 松沼俊彦 ソプラノ: 足立さつき、アルト: 坂本 朱、テノール: 水口 聡、バリトン: 北川辰彦 管弦楽: 新潟交響楽団、合唱: 新潟第九合唱団(合唱指揮: 箕輪久夫) |
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ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」序曲 ホ短調 ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 作品125 「合唱付」 (アンコール)佐藤 眞:大地讃頌 |
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クリスマス寒波が襲来し、大荒れの週末となりました。これから年末にかけても荒れ模様の予報となっています。山間部は大雪となり、交通被害も出ているようですが、海岸部の新潟市は雪は積もらず、強風が吹き荒れています。雨やあられが降ったり止んだりと寒さが身にしみます。 こんな中、毎年恒例の第九コンサートが開催されました。今年もたくさんのコンサートに出かけましたが、これが今年のコンサート収めとなります。ワンパターンではありますが、やっぱり1年を締めくくるには年末の風物詩にもなった第九しかありませんね。 チケット完売とのことでしたが、当日券が少々と立見席が発売されていました。満席のホールは聴く方も気分が高揚して気持ちよいですね。私は昨年同様に3階に席を取りました。 やはりいつもの東響定期や潟響定期の客層とはかなり違うようで、ご高齢の方々も多いようです。楽員の入場のときも最初こそ拍手がありましたが、すぐに拍手が消え、私も仕方なく拍手をやめました。松村さんが一礼していよいよ開演です。 颯爽と松沼さんが登場し、最初は「フィデリオ」序曲です。松沼さんの指揮と同様に、元気あふれる演奏でしたが、荒っぽく、音程も不安定で、聴き苦しい所も垣間見えました。でも、アマチュアのオケですから仕方ないところでしょう。 Eブロックにソプラノ、Aブロックにアルト、Pブロックにテノールとバスが入場。チラシの写真のようにステージを取り囲む大合唱団は視覚的にも迫力があります。 松沼さんが登場していよいよ第九の始まりです。潟響による第九は今回が通算36回目とのことです。アマチュアでこれだけの実績はすごいんじゃないかと思います。 さて、演奏は、「フィデリオ」同様に、身振り・手振りの大きい、元気いっぱいの松沼さんと同様に、元気な演奏です。でも、やっぱり荒っぽいと言わざるを得ません。 第2楽章の後に独唱者が登場。指揮者の前に着席しました。続く第3楽章はなかなかきれいな演奏でした。うっとりと聴き入って、そしてアタッカで第4楽章へ。 独唱者はまあ、それなりというところでしょうか。女性陣はまずまずでしたが、男性陣は力みすぎて上ずったり、オケと合わないで冷や冷やしたりもありました。 合唱は声質がどうのというのでなく、とにかく元気いっぱい。松沼さんも盛んに煽っていました。冷静に評価するなら合唱の質は高くないと思いますが、市民合唱団ですから、これで良いのだと思います。歌う喜びは伝わってきました。こういうアマチュアの演奏でも感動できるのが第九の魔力です。 カーテンコールで実行委員長であり、合唱指揮も務めた箕輪先生の挨拶がありました。新潟市に領事館を置く、ロシア、韓国、中国の領事が来られており、市長ともども紹介されました。 アンコールは昨年同様に「大地讃頌」。盛り上がったいい演奏でした。最後の松村さんの一礼のタイミングが難しかったようですが、これもほのぼのとして良かったです。 演奏の質がどうのと言い出すときりがありませんが、指揮者と独唱者を除けば市民による演奏です。市民手作りののお祭りと考えれば、十分に楽しめたコンサートだったと思います。休憩なしで、終演時間が3時半過ぎと、時間的には短かったですが、まずまず満足できました。今年もBSNラジオの収録があり、大晦日の午後2時から放送されるそうです。AM放送で音質は悪いでしょうが、是非お聴きになってください。 明るい気分でホールに出ると、そとは寒風が吹き荒れていました。冬はいやだなあ・・・。 (客席:3階 I 5−27、A席:2000円) |