鼓童 十二月公演 2010
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2010年12月5日(日) 14:00  新潟県民会館大ホール
 
 


Stride
千里馬
恋恋風車
吉野の山
木遣り〜三宅

(休憩15分)

空 Sora
雲の波路
大太鼓
屋台囃子
 
 

 今週は晴れの日があったかと思えば強風が吹き荒れたりと、落ち着かない一週間でした。週末は曇天ながらも天候が回復し、気温も高めでありがたかったです。
 今日は朝からあわただしかったのですが、この公演を聴くことができました。鼓童は、今年の2月の新潟アジア国際音楽祭の関連公演で聴いて以来10ヶ月ぶりになります。そのときは精神を揺さぶられるような感動を感じ、今回も楽しみにしていました。

 開場時間に県民開館に着くと、入場の行列で大混雑していました。ホールは満席の大盛況です。新潟では昨夜に引き続いて2回目の公演となります。

 場内が暗転し、演奏開始です。ホールに響き渡る太鼓の音は魂を揺さぶります。大太鼓、小太鼓の多彩な音色、見事なまでの撥さばき。さすがと唸ります。篠笛に歌、木遣り。コミカルな演出があったりと、プログラムの工夫も感じられます。
 圧巻はやはり締め込み姿での大太鼓の演奏でしょう。これは理屈なしに感動させます。あらゆる楽器の中で、太鼓ほど、一番ダイレクトに心に迫るものはないでしょう。

 と、感動したのは間違いないのですが、感動も8分目という気もします。2月の演目とかなり重なるのですが、会場の違いもあってか、迫力、パワー感が不足なように感じました。前回はりゅーとぴあの劇場でしたが、今回は響きの悪い県民開館の1階後方、2階席の下という悪条件もあるかもしれません。
 プログラムも10月にあった同じ和太鼓集団である「TAO」の公演と比較しますと、単調さを感じないではありません。エンターテインメントとして完成された「TAO」に比して鼓童は直球勝負。演奏技術に関しては文句はないのですが、演出は、照明が明るいか暗いかだけで、視覚的効果は乏しく感じます。場面転換がスムーズでなかったりと、もうひとつの工夫がほしいような気がしました。
  

(1階20−17、S席:6000円)