ショパン ピアノ コンサート
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2010年9月18日(土) 14:00  西川多目的ホール
 
ピアノ:村山 薫
 


ショパン:幻想即興曲 作品66

ショパン:ノクターン第8番 変ニ長調 作品27-2
ショパン:バラード第1番 ト短調 作品23

ドビュッシー:ベルガマスク組曲より 第3曲 「月の光」
ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番 作品27-Nr2  「月光」

(休憩10分)

ショパン:ノクターン第2番 変ホ長調 作品9-2
ショパン:24の練習曲より 第12番 ハ短調 作品10-12 「革命」

リスト:愛の夢 3つの夜想曲より 第3番 変イ長調 S298
ショパン:バラード第3番 変イ長調 作品17

(アンコール)
ショパン:ノクターン第20番 嬰ハ短調(遺作)

 

 
 

 新潟市西蒲区の西川多目的ホールでは、「音楽で世界旅行」と題して、いろんな音楽の無料コンサートを開催しています。前回の7月はアルゼンチン・タンゴでしたが、今回はショパン生誕200年を記念して「ショパン・ピアノ・コンサート」が開催されました。演奏は4年間のイギリス留学から昨年帰国された長岡市出身のピアニストの村山さんです。長岡市を中心に活動をされていたのは知っていましたが、聴く機会がありませんでした。今回この無料コンサートに出演すると知り、聴きに行きました。

 昨夜は宴会があり、二日酔い気味で体調はイマイチです。家から近く、早めに着いたので、西川図書館で本を読んで開場を待ちました。ここはきれいで良いですね。

 客の入りはかなり良いようで、6〜7割程度でしょうか。ピアノはフルコンサートではなく、一般用の小型グランドピアノというのが残念です。開演のブザーが鳴りますが、これはうるさ過ぎ。

 場内が暗転し、シルバーグレーのドレスの村山さんが登場して開演しました。ちょっとリズムの取り方に癖がありますが、ダイナミックに演奏して、技量が確かなことを知らしめてくれました。
 その後はおなじみの平井さんの司会進行で演奏が進められました。予算不足で事前のピアノ調律ができないままでの演奏とのことですが、ミスタッチなど何のその、豪快にピアノを鳴らして、スカッとする演奏を聴かせてくれました。「月光」の終楽章など乱れすぎに感じましたが、なかなかのピアニストですね。

 地域住民のための無料のコンサートでしたが、休憩も挟んでの、通常のリサイタル的な内容豊富なコンサートだったと思います。「ショパン・ピアノ・コンサート」というタイトルなのに、ベートーヴェンやドビュッシー、リストなどが演奏され、むしろ「月光」がメインのような演奏だったと思います。そのへんの趣旨は良くわかりませんが、大変楽しめたコンサートでした。

 村山さんは、なかなかチャーミングな方で、今後の活躍が期待されます。今度はちゃんとしたホール、ちゃんとしたピアノで聴いてみたいですね。

 さて、このコンサートシリーズは、10月はフラメンコ、11月はマンドリンだそうです。無料ですので、皆さんもいかがですか。
 

(客席:F22、無料)