新潟市ジュニア音楽教室 第6回スプリングコンサート
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2010年3月28日(日) 14:00  新潟市民芸術文化会館コンサートホール
 
新潟市ジュニアオーケストラ教室
新潟市ジュニア合唱団
新潟市ジュニア邦楽教室
 
(ロビーコンサート:13:25〜)
  ジュニアオーケストラ教室
    金管・打楽器アンサンブル  藤井裕子:ファンファーレ2010

  ジュニア邦楽教室
    三味線演奏  稀音家浄観:都風流より
    尺八三重奏  ジョン・海山・ネプチューン:青風

  ジュニアオーケストラ教室
    フルートアンサンブル  リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
    弦楽アンサンブル    久石譲:となりのトトロ、君をのせて

  ジュニア合唱団
    藤公之介・作詞、小六禮次郎・作曲:春ですよ・・・
    アンドレ・カプレ:「三声のミサ」より サンクトゥス
    中山知子・訳詞、越部信義・編曲:星に願いを
 

新潟市ジュニア邦楽教室 (指揮:鯨岡 徹)
  初級合奏 川崎絵都夫:めぶき
  中級合奏 川崎絵都夫:砂山ファンタジー
  上級合奏 川崎絵都夫:越後の子ども唄

新潟市ジュニア合唱団 (指揮:海野美栄、Pf:斎藤愛子)
  ヴィヴァルディ:「四季」より 「春」
  ショパン(中山知子・作詞):風邪はうたう(前奏曲集作品28-7)
                   かもめ(マズルカ第23番、作品33-2)
                   別れの歌(練習曲集作品10-3)
                   夜想曲(ノクターン集作品9-2)
  ポーランド民謡:春がよんでるよ、みかん畑で、おしゃべりあひる
           粉雪のポルカ、森へ行きましょう

(休憩15分)

新潟市ジュニアオーケストラ教室A合奏 (指揮:藤井裕子)
  ビゼー:歌劇「カルメン」より前奏曲
  アンダーソン:シンコペーテッド・クロック
 
新潟市ジュニアオーケストラ教室B合奏 (指揮:上野正博)
  グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミュラ」序曲
  チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」より
              序奏、第2曲:ワルツ、第13曲:4羽の白鳥の踊り
              第20曲:ハンガリーの踊り、第21曲:スペインの踊り
              第10曲:情景、第28曲:情景、第29曲:終曲

合唱団・オーケストラ合同
  宮川彬良の「唱歌」より
              どこかで春が、海、赤とんぼ、スキー、早春賦、故郷
 
 

 3月も終わろうとしていますが、天候は落ち着きません。晴れたと思っても雪になったりして、今朝も冷え込みが厳しかったです。こんな日々が続いて、体調は落ち着かず、精神的にも落ち込む毎日であり、子供たちに元気をもらおうとこのコンサートに臨みました。新潟市が誇るジュニアオケ、ジュニア合唱団、ジュニア邦楽教室の3つを同時に聴けるスプリングコンサートは毎年楽しみにしています。

 今朝起きるとうっすらと雪が積もっていましたが、その後は曇り空ながらもまずまずの天気になりました。某所でラーチャンを食べ、ホールに着くと開場待ちの長い行列ができていました。しばし列に並んで、2階正面に席を取り、ロビーコンサートに臨みました。

 ファンファーレで演奏が始まりましたが、ロビーは残響豊かで、良い音で響きます。三味線、尺八の演奏は開場の賑わいと重なって、聴きにくかったですが、フルート、弦楽アンサンブルになるとざわめきも落ち着き、演奏を楽しむことができました。合唱になると美しいハーモニーにロビーは静まり、すばらしい歌声に息を呑みました。これだけでも聴きに来た甲斐があったと感じるほどでした。

 さて、今回はジュニア邦楽教室から演奏が始まりました。初級・中級・上級と難しい曲になるのですが、いずれもなかなか良い演奏でした。日頃邦楽演奏は聴く機会がないので、新鮮な気持ちで楽しめました。

 続くジュニア合唱団は相変わらずすばらしかったです。ラ・フォル・ジュルネ新潟出演が決まり、ショパンとバロックというテーマにちなんで曲が選ばれたようです。バロック代表としてヴィバルディの春が軽やかに歌われ、次いでショパンの曲が歌われましたが、詞も編曲も良くて、見事な歌いぶりでした。最後は、やはりショパンつながりでポーランド民謡が楽しく歌われました。

 休憩の後はジュニアオーケストラ教室の演奏です。A合奏は初々しく、ほほえましさも感じますが、演奏は立派です。人数の関係で、弦が少ないのにフルートが6人もいたりと編成がアンバランスなのですが、十分鑑賞に堪える演奏だったと思います。
 B合奏は貫禄の演奏です。安心して曲を楽しむことができました。指導の先生方も中に混じっておられました。さすがに難点はあり、息切れしちゃったのが残念な場面もありましたが、ジュニアという枠を外して、一般のアマチュアの演奏として考えても高水準じゃなかったでしょうか。

 最後はジュニアオケとジュニア合唱団の合同演奏。これは言うまでもなく最高でした。お馴染みの唱歌なのですが、宮川彬良の編曲がすばらしく、オケと合唱の好演もあって、聴き応えある演奏でした。

 ジュニア音楽教室は新潟の宝です。子供たちがこんなにすばらしい演奏をしてくれるなんて、新潟市民の一人として誇らしく感じます。毎回プロの演奏からは得られない感動と元気をもらうことができます。これからも大事に育てていって欲しいですね。

 外に出ると雨模様でしたが、子供たちに元気をもらって、駐車場に向う足取りは軽く感じました。
 

(客席 2階C4−5、無料)