アンサンブル・リリック with 澤クヮルテット コンサート
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2010年1月10日(日) 14:00  長岡リリックホール  コンサートホール
 
 

モーツァルト:ディヴェルティメント ヘ長調 K.138

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調 op.95 「セリオーソ」 (弦楽合奏版)

(休憩15分)

グリーグ:組曲「ホルベアの時代から」 op.40

   第1曲:前奏曲、第2曲:サラバンド、第3曲:ガヴォット/ミュゼット
   第4曲:アリア、第5曲:リゴードン

(アンコール)
グリーグ:組曲「ホルベアの時代から」 第1曲:前奏曲
 
 
 
 いろいろと慌ただしくて、行くのが面倒になったのですが、チケットを買ってあったので、意を決して長岡まで遠征してきました。天候はすぐれませんが、雪でなくて小雨の天候で、比較的過ごしやすい日曜日です。
 12時前に家を出て、高速を使わずにゆっくり車を走らせました。昼食をとり、ホールに着くとちょうど開場の時間でした。混み合っているかと思ったのですが、それほどでなく、開演時間になっても半分ほどの入りでしょうか。

 このコンサートは、リリック弦楽合奏講習会の受講生による発表コンサートであり、講師の澤クヮルテットのメンバーも参加しています。平成8年のリリックホール開館時から開催されて、今回が13回目とのことです。そういえば、2007年3月の10周年記念のコンサートを聴きに来ていました。

 拍手の中演奏者が入場しました。弦楽のみで、第一ヴァイオリン:7、第二ヴァイオリン:6、ヴィオラ:9、チェロ:8、コントラバス:2という編成で、各パートのトップを澤クヮルテットのメンバーが務めていました。指揮者はおらず、コンマスの澤和樹さんが仕切っていました。

 モーツァルトのディヴェルティメントで開演しました。アマチュアですので、それなりの演奏ではありますが、なかなかきれいだったと思います。ただし、ディヴェルティメントとしての軽快さ、楽しさは乏しかったように思います。そこまで期待するのは無理かも知れませんが。

 2曲目はベートーヴェンの弦楽四重奏曲第11番の弦楽合奏版です。アンサンブルが完璧とはいかないので、曲の良さを表現しきれなかったように思います。澤クヮルテットのメンバーだけの演奏で聴きたかったというのが正直な感想でした。

 休憩後はグリーグの「ホルベアの時代から」です。小曲からなる組曲なので演奏しやすく、聴きやすかったということもあってか、楽しめた演奏でした。要所を澤クヮルテットのメンバーのソロが締めてくれるので、良い演奏だったと思います。

 アンコールに「ホルベアの時代から」の第1曲が演奏されましたが、軽快な良い演奏でした。終演は15時25分と早く、量的にはもう1曲欲しいような感じでしたが、講習会の発表コンサートですからこんなものなのでしょう。

 プロの演奏者を講師に招いてのこのような企画が長く続いているのはすばらしいことだと思います。小編成のアンサンブルですが、リリッックホールにはちょうど良い大きさだと思います。弦楽合奏だけだと単調感も否めないので、管楽器や打楽器をエキストラに迎えての曲も交えるともっと多彩で楽しめるようにも感じました。3月11日には講師の澤クヮルテットのコンサートがあります。これにも興味はあるのですが、平日なので聴きには行けません。

 与板・寺泊・弥彦の農道経由で帰路につき、自宅には1時間15分で到着。高速使わないでも早いですね。


(客席:13-11、自由席:500円)