千住真理子 ヴァイオリンリサイタル
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2009年11月8日(日) 14:00  新潟県民会館 大ホール
 
ヴァイオリン:千住真理子
ピアノ:藤井一興
 
 

ヘンデル:ラルゴ

ヴィターリ:シャコンヌ

ショパン:夜想曲第2番
ドヴォルザーク:スラブ舞曲第2番
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲より 第18変奏
ロシア民謡:黒い瞳

(休憩15分)

フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 作品13

ドビュッシー:月の光
モンティ:チャルダッシュ

(アンコール)
エルガー:愛の挨拶
J.S.バッハ:G線上のアリア
 
 

 今日は東響新潟定期の日ですが、それに先だってちょうど良い時間にこのコンサートがあったので聴いてきました。千住さんは私の青春時代のアイドル的存在です。デビュー当初にテレビによく出ていてファンになりました。その後見聞きする機会がなく年月が過ぎてしまいました。2001年1月にプラハ交響楽団との共演でメンデルスゾーンのコンチェルトを聴いたことがありましたが、その後外来オケとの共演などで新潟にも度々来演されていたものの、聴く機会はありませんでした。最近は「ストラディヴァリウス・デュランティ」との出会いのことばかり強調して、胡散臭さを感じないでもなかっというのが正直なところではありますが、せっかくの機会でしたので聴きに行くことにしました。
 
 りゅーとぴあで1時から行われた東響のロビーコンサートを聴き、終演後に隣の県民会館に着くとちょうど良い時間でした。客席は2階は使用されず、1階席のみでしたが、客は前方3分の1のみ埋まって、後方は空席であり、ちょっと寂しい感じでした。その分、ホールの響きは良かったように感じました。私はヴィジュアル的にも楽しみたかったので前方正面の席を確保していました。

 濃紺と胸元が金色のドレスの千住さんが登場し、ヘンデルのラルゴで開演となりました。かつてのアイドルも年齢を積み重ねられ、堂々とした落ち着きを感じました。トークを交えながら、堅苦しくない雰囲気の中で演奏が続きました。名曲コンサート的なプログラムではありましたが、ヴィターリのシャコンヌや後半のフォーレのソナタなどは大変聴き応えあるものであり、楽しむことができました。ピアノの藤井さんも大変良かったです。
 
 日曜の昼下がりにピッタリの落ち着いたコンサートで、楽しいひとときを過ごすことができました。自慢のデュランティの音色の良さはイマイチ実感できませんでしたが、ホールの響きも良く、演奏の質もなかなか良かったと思います。曲目解説も分かりやすく、聴衆も少数精鋭で熱心に聴き、素晴らしいコンサートだったと思います。
 

(客席:1階2−18 、S席:4500円)