にいがた ジルベスターコンサート 2008
  ←前  次→
2008年12月31日(日) 22:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
   
指揮:秋山和慶
管弦楽:東京交響楽団 (コンマス:大谷康子)
司会・メゾソプラノ:郡 愛子
ソプラノ:高橋薫子、野田ヒロ子 メゾソプラノ:山下牧子 テノール:高橋 淳 バス:小鉄和広
バグパイプ:十亀正司
 
開幕ファンファーレ (東京交響楽団ファンファーレ隊)
 吉松 隆:ファンファーレ新潟(金管アンサンブル版)
オルガン・プレ・コンサート (山本真希)
 パッヘルベル:アポロンの六弦琴から第6番ヘ短調「セバルディーナの歌」
 ムファット:シャコンヌ

スッペ:「軽騎兵」序曲
J.シュトラウスU:ポルカ「観光列車」
J.シュトラウスU:オペレッタ「こうもり」ハイライト(日本語訳詩)
 序曲
 第1幕ハイライト(アイゼンシュタインの邸宅)
  「1人になってしまうのね」3重唱
(ロザリンデ:野田ヒロ子、アデーレ:高橋薫子、アイゼンシュタイン:高橋 淳)

(休憩20分)

 第2幕ハイライト(オルロフスキー公爵の夜会)
  「導入曲」合唱(歌手)
  「ぼくはお客を呼ぶのが好きだ」(オルロフスキー:山下牧子)
  「侯爵さまあなたのようなお方は」(アデーレ:高橋薫子)
  「あの上品な態度」2重唱
      (ロザリンデ:野田ヒロ子、アイゼンシュタイン:高橋 淳)
  「故郷の歌を聞けば」(ロザリンデ:野田ヒロ子)
  −劇中のゲスト演奏−
   いずみたく:夜明けの歌(郡 愛子)
   サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン(大谷康子)
   スコットランド曲・中村克己・編:ハイランドカテドラル(十亀正司)

ラヴェル:ボレロ (カウントダウン)
吉松 隆:ファンファーレ新潟
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ「憂いもなく」
J.シュトラウスU:ワルツ「美しき青きドナウ」

J.シュトラウス:オペレッタ「こうもり」ハイライト
 第3幕ハイライト(刑務所長室)
  導入曲
  酔っぱらいの歌(J.シュトラウスU:アンネン・ポルカ)
        (フロッシェン:郡 愛子)
  「おやまあ所長さんだが」(プロッシェン:郡愛子、フランク:小鉄和広)
  「田舎娘を」(アデーレ:高橋薫子)
  終曲(後半) 合唱(歌手)

(アンコール)
  J.シュトラウスU:チクタク・ポルカ
  J.シュトラウスT:ラデツキー行進曲
        
 

 新潟でのジルベスターコンサート開催はこれで3回目ですが、都合がつかず、私は今回が初めての参加です。夕食の晩酌でほろ酔い気分。赤い顔をしてりゅーとぴあに向かいました。電車に乗り遅れ、着いたときには、大ファンである山本さんのオルガン演奏が終わるところでした。うーん、残念。ホールは花で飾られ、華やいだ雰囲気です。客の入りは良く、一部に若干の空席があるのみでした。

 拍手の中楽員が入場。いつもの東響定期とは違って、女性陣はカラフルなドレス姿で、艶やかであり、祝祭的気分を盛り上げていました。今日は川崎でもジルベスターコンサートがあり、東響のメンバーを中心とする特別編成オケが組まれたのですが、主力は新潟に来てくれたようです。黄緑色のドレスが鮮やかな大谷さんが登場して一段と大きな拍手が湧きました。このコンサートが東響とは最後となる第1ヴァイオリン4列目の枝並さんも存在感があり目立っていました。指揮者の秋山さんが登場して開演となりましたが、新潟での秋山さんは随分久しぶりに感じました。

 1曲目は軽騎兵序曲。ちょっと管の皆さんの調子はイマイチのようでしたが、チェロのソロを弾いたボーマンさんはさすがでした。2曲目にポルカを演奏して気分を盛り上げ、今回のメインである「こうもり」に突入しました。
 郡愛子さんの進行の下にハイライトが演じられましたが、各出演者の歌声はそれぞれ良かったと思います。休憩を挟んで第2幕となり、劇中の演奏として、郡さんの歌、大谷さん(赤いドレスで登場)の定番のツィゴイネルワイゼン、そして十亀さん(1階席から登場)お得意のバグパイプ演奏で大いに盛り上がりました。
 この勢いでカウントダウンのボレロに入りましたが、時間調整のための間が若干高揚感をそぎ、最後はカウントダウンのために極度にゆっくり。時間ピッタリとはいきませんでしたが、無事新年を迎えることができました。
 新年を祝っての迫力あるファンファーレに続いてポルカと「美しき青きドナウ」が演奏され、再び「こうもり」の世界に戻りました。
 郡さんは、司会に歌にと大活躍。一升瓶を抱えて酔っぱらい役を演じた熱演振りには頭が下がりました。衣裳替えの回数は数え切れないほど。その他の各出演者とも素晴らしい歌声でしたが、一番光っていたのは高橋薫子さんでした。先日のグルベローヴァもアデーレのアリアを歌って感動を誘いましたが、高橋さんも見事なコルラトゥーラ・ソプラノです。りゅーとぴあに響く歌声はグルベローヴァにも引けを取らないようにさえ感じました。
 アンコールにポルカを1曲演奏した後、定番のラデツキー行進曲でお開きとなりました。終演は1時近く。充実した時間を過ごせて幸せでした。出演の皆さんもご苦労様でした。

 いろいろと多難な時代にあって、このようなコンサートに参加できたということは幸せと考えるべきでしょう。次のジルベスターコンサートはまた4年後でしょうか。次も元気で参加できるように頑張らねばなりません。また、健康でもありますように・・。

 帰りにもらったお土産の中には劇中にも登場した新潟の地酒「八海山」が入っていました。つまみのあられも入っていて、帰宅後に一杯やったのはいうまでもありません。酔っぱらいながらこの記事を書いています。2009年が良き年となりますように・・・。
 

(客席:2階 C4-5、 S席:会員割引:8100円)