新潟ウインドオーケストラ 第42回定期演奏会
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2008年12月7日(日) 13:30  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
指揮:松井慶太
 

第1部  
  J.ウィリアムズ:オリンピックファンファーレとテーマ
  真島俊夫:瞬間は煌めいて
  飯島俊成:祈り 〜その時、彼女は何を想ったのか〜
  ドゥブロフカ劇場(モスクワ)2002.10.26

(休憩10分)

第2部  
  レスピーギ(木村吉宏:編):バレエ組曲「シバの女王 ベルキス」
     T.ソロモンの夢
     U.夜明けのベルキスの踊り
     V.戦いの踊り
     W.狂宴の踊り

(休憩15分)

第3部 (司会:小林智子)
  (羞恥心)
  序曲「機動戦士ガンダム」
  枯葉 〜Autum Leaves〜
  (ニホンノミカタ)
  崖の上のポニョ
  篤姫 メインテーマ
  エル・クンバンチェロ

(アンコール)
  手紙 〜拝啓十五の君へ〜
  コパカバーナ

 
 

 昨日から新潟は大荒れの天気です。雪が積もらないだけ良いですが、雨やみぞれが降ったり止んだりで、肌寒い日曜日です。雨の切れ目を狙って、駐車場からりゅーとぴあへ駆け足しました。
 開場前でしたが、ロビーではすでに行列ができていました。当日券を買って入場の列に並ぶと、ホワイエではロビーコンサートが始まり、金管アンサンブルのすばらしい響きが館内にこだましていました。これがなかなかの演奏でびっくりしました。私が入場するとちょうど終わってしまいました。Cブロックに席を取り、ホワイエに戻るとクラリネットの4重奏が始まるところでした。女性4人の息がピッタリ合った、軽快なきれいなアンサンブルでした。客席に戻るとかなりの賑わいで、2階席はほぼ埋まり、3階席に客を誘導していました。アマチュアとしては大盛況と言うべきでしょう。

 最初はP席にトランペットが4人出て、オリンピックファンファーレです。出だしから快調な演奏で、ホールの響きの良さと相まって、迫力満点でした。2曲目も聴き応えあるすばらしい演奏でした。3曲目はモスクワの劇場占拠事件を題材にした少し重い曲でしたが、この曲で今年の西関東吹奏楽コンクールで銀賞を受賞しただけのことはあり、訴えかけるもののある見事な演奏だったと思います。
 休憩の後の第2部の「シバの女王ベルキス」も本日のメインの曲にふさわしい迫力ある演奏でした。アラビア風の曲調が面白く、曲自身も興味深く感じました。終曲ではバンダ・トランペットも加わって大いに盛り上がりました。
 この第1部、第2部は正統的な吹奏楽の演奏で、このオケの演奏水準の高さを示す良いプログラムだったと思います。若き指揮者・松井慶太の燕尾服姿はステージ映えして、男から見てもかっこよく思われます。最近聴いた某団体の演奏がイマイチでしたので、今日の演奏の水準の高さに感銘し、ここまでで十分な満足感を感じました。

 休憩後の第3部はがらりと変わって、お決まりのポップスステージです。団員はくだけた衣裳に変わっています。最初はプログラムにない羞恥心の演奏で始まりました。イケメン3人組みが登場し、見事な演技で盛り上がりました。
 続いて小林さんの司会で演奏が進められました。枯葉では、矢島美容室をまねて女装したトロンボーン奏者はさすがに気持ち悪かったです。崖の上のポニョは大橋のぞみ役の女性がかわいかったです。ポニョが一瞬で篤姫に変わるのはいいアイデアでした。エル・クンバンチェロで大盛り上がりとなってアンコールへ突入。手紙でしめやかな雰囲気となり、コパカバーナで再び大盛り上がりして終演となりました。
 純粋に音楽を楽しみたい私としましては、変な演出や仮装などは必ずしも必要ないと思うのですが、今日の演出は良かったと思います。それにしましても、ポニョはかわいかったです。もちろん演奏そのものの素晴らしさは言うまでもありません。

 外に出ると寒さが染みます。ちょうど雨の切れ目。急いで車に向かうと小雨が降ってきました。天気は悪いですが、いい演奏を聴いて、心は晴れやかです。新潟ウインドオーケストラは毎回素晴らしい演奏で楽しませてくれて裏切ることがありません。平均年齢も若く、美男・美女揃い。今後のますますの発展に期待したいと思います。
 

(客席:2階C5-5、全席自由、当日券:1200円)