新潟大学管弦楽団 第29回サマーコンサート
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2008年6月28日(土) 18:30  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
指揮:河地良智
 


ロッシーニ:セビリヤの理髪師 序曲

チャイコフスキー:幻想序曲 ロメオとジュリエット

(休憩15分)

シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 Op.43

(アンコール)
シベリウス:カレリア組曲 より 第3曲:行進曲風に

 
 

 梅雨入りした新潟ですが、雨らしい雨はなく、拍子抜けです。こんな土曜の夕方、新潟大学管弦楽団のサマーコンサートに行ってきました。名コンマスの五來さんが卒業し、新しいコンマスのお披露目公演となりますので、楽しみにしていました。学生オケの宿命として、毎年団員の入れ替えがあります。当然その年毎にオケとしての実力も変動します。これがまた聴く楽しみでもあります。今日はほかにも魅力的なコンサートがあって悩みましたが、やはりオケラは外せません。
 6時過ぎに会場に着いたのですが、すでに開場が始まっていました。2階は混み合っていましたので3階正面最前列に席を確保しました。客席はS席エリアは埋まっており、8分程度の入りでしょうか。

 団員が入場。遅れて新コンマスの小戸田さんが登場しました。なかなかチャーミングなお嬢さんです。おなじみの河地先生が登場して「セビリアの理髪師」です。最初の音を聴いて一安心。今年のオケもまずまずのようです。細かい節回しなど曖昧で、金管が怪しげではありましたが、うまく聴かせてくれました。

 2曲目は楽員の入れ替えがあり、編成が若干大きくなって、「ロメオとジュリエット」です。賑やかなところは決めてくれますが、緩徐で静かな部分での歌い方がぎこちなかったですが、ダイナミックないい演奏だったと思います。

 休憩後のシベリウスは編成がさらに大きくなりました。これは前半より高水準な演奏で、管の皆さんもいい音を出していました。前半ではハラハラしたホルンも見事でした。トランペットにティンパニも良かったです。聴き応えのあるいい演奏だったと思います。アンコールも良かったです。

 団員が多いためか、曲目毎に団員の入れ替えがあるようで、演奏水準も少し変わるように思います。前半より後半が明らかに良かったです。新コンマスの拍手に応える所作が慣れていないようでしたが、初々しくて良かったです。今年のオケも期待できそうで良かったです。来週の土曜日は同じ演目で佐渡公演をするそうです。また、冬の定期演奏会は12月20日で、メインはラフマニノフの交響曲第2番とのことです。楽しみにしましょう。
 

(客席:3階 I1−9、自由席:700円)