ローマ歌劇場 オペラコンサート&レクチャー
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2008年3月15日(土) 16:00(レクチャー)、18:00(コンサート)  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
 
 

レクチャー(講演):
テーマ「オペラの魅力と欠点・イタリアで生まれたオペラの歴史と現況」

   講師:フランチェスコ・エルナーニ(ローマ歌劇場総裁)
   司会・進行:小鉄和広
   通訳:桝本晃宜

 
コンサート

ヴェルディ:《椿姫》から 二重唱「乾杯の歌」(砂川/ナコスキ)
コスタ:《ナポリ娘》から「ナポリ娘よ」(ビネッティ)
ヴェルディ:《リゴレット》から二重唱、「貴族でも殿様でもない」(砂川/アンドレオッティ)
ヴェルディ:《リゴレット》から二重唱、「女心の歌」(アンドレオッティ)
ロンバルド:《バル・タバランの公爵夫人》から「口づけしたことのない唇が」(ビネッティ)
ロッシーニ:《セヴィリアの理髪師》から「もう逆らうのをやめろ」(ナコスキ)

(休憩20分)

ランザート:《鐘の国》から「月明かり」(ビネッティ)
ドニゼッティ:《愛の妙薬》から「人知れぬ涙」(ナコスキ)
プッチーニ:《ラ・ボエーム》から「私の名はミミ」(砂川)
ランザート:《チン・チ・ラ》から「マーガレットの歌」(ビネッティ)
チレーア:《アルルの女》から「ありふれた話」(フェデリーゴの嘆き)(ナコスキ)
プッチーニ:《トゥーランドット》から「お聞きください王子様」(砂川)
プッチーニ:《トゥーランドット》から「誰も寝てはならぬ」(アンドレオッティ)         

(アンコール)
レハール:《パガニーニ》から「私が女性たちにキスしたいときは」(ビネッティ)
カルディッロ:「カタリ・カタリ」(アンドレオッティ)
トスティ:かわいい口もと(ナコスキ)
ヴェルディ:《椿姫》から「乾杯の歌」(全員)
ヴェルディ:《椿姫》から「乾杯の歌」(全員:もう一度)
ディ・カプア:「オー・ソレ・ミーオ」(テノール3人)

   出演 テノール:ファビオ・アンドレオッティ
       テノール:アンドレア・ビネッティ
       テノール:ブラゴイ・ナコスキ
       ソプラノ:砂川涼子(客演)
       ピアノ:山口佳代
       解説:小鉄和広

 
 

 さすがに3月半ばとなり、過ごしやすくなりました。白山公園の木々に花が咲き、緑が戻るのもあとわずかです。りゅーとぴあでは毎年オペラがらみの独自の企画をやっていますが、今年はローマ歌劇場のオペラコンサート&レクチャーとのこと。レクチャーはパスしようかと思いましたが、せっかくなので参加することにしました。
 レクチャーを聞く人なんて少ないかと思いましたが、結構たくさんの人が参加されていました。ローマ歌劇場の総裁のエルナーニ氏のお話で、初めはオペラ公演のビデオを上映したりして楽しめましたが、延々1時間半の講演で少々疲れました。通訳付きなのですが、内容が難しいため、分かりにくかったです。ローマ歌劇場はオペラ、バレエで、年間210公演も行っているそうですが、運営経費の殆どは国や自治体、個人からの援助で、チケット収入は10%程度とのことです。歌劇場の運営・維持の難しさを感じます。文化・芸術やスポーツ、さらに福祉にまで採算を求め、公的支援など期待できない日本じゃ無理でしょうね。

 気分を変えて今度はお目当てのオペラコンサートです。ローマ歌劇場で活躍している3人のテノールに日本のソプラノが加わってのコンサートで、おなじみの小鉄さんの司会で進行しました。
 3人のテノールはそれぞれ違った声質・歌い方で面白かったです。ナコスキは繊細な歌いぶりでしっとりと、情感たっぷり。ビネッティは日頃日本では聴く機会のない珍しいオペレッタをコミカルに歌いました。アンドレオッティは正当派テノール。それぞれが個性的で面白かったです。そこに日本の砂川が絡みました。やや固い声質に感じましたが、なかなかの声量で、テノール3人と堂々と渡り合っていました。ピアノ伴奏の山口も容姿端麗。演奏はともかくステージ映えしました。
 小鉄さんの単調な司会が盛り上がりに水を差す傾向がありましたが、後半は結構盛り上がりました。アンコールはテノール3人がそれぞれ1曲歌った後、砂川を加えて全員で「乾杯の歌」。Cブロック最前列で聴いていたエルナーニ総裁がステージに上がって挨拶し、拍手に応えてもう一度「乾杯の歌」。これでお開きかと思われましたが、「オー・ソレ・ミーオ」。3大テノールのコンサートの如く、3人の競演。スタンディングオベーションとなりました。

 ということで、それなりに楽しめたコンサートではありましたが、レクチャー&コンサートという趣旨でもあって、娯楽的楽しみは少なかったように感じます。講演とコンサートで4時間の長丁場は疲れました。

 蛇足ながら、このシリーズのチラシはいつも豪華で見栄えがしていいですね。

(客席:2階D6−33、A席 3150円:会員割引)