昨年の「blast!」の公演に驚嘆し、今年も早々にチケットを手配し駆けつけました。今年の新潟公演は11日〜15日で8公演という強力スケジュール。仕事の関係で金曜夜の公演に参加しました。ホールは満席。圧倒的に女性が多く、それも若い女性がほとんどでした。開演前から「○」、「△」、「□」の光がステージに投射されていましたが、これが今回の公演のコンセプトだそうです。
サックスの演奏で演奏開始。今回はサックス、フルート、クラリネットなど木管楽器が加わり、シンセサイザー、電子ドラムなどが多用されています。アクロバティックなバトン演技など前回以上にサーカス的な要素が強調されています。演奏以上にバトンの妙技が目立っていたかも知れません。奏者の動きも前作以上に激しく、バレエ的美しさも加わっています。照明もより洗練されパワーアップされました。客席に出ての演奏もありました。
曲目は多彩ですが、楽器の電子化が進み、PAで増幅された楽器の音色は生演奏なのか録音なのかわからなくなってしまっています。そんな中で、前半の「春の祭典」や「アランフェス協奏曲」はショー的要素を除いても演奏としてすばらしく、特に「春の祭典」は今回の公演の白眉と思います。動き中心の演目と演奏中心の演目が分かれ、演奏を決めるべき曲では1階席後方のミキシング席で指揮者が指揮していました。
休憩時間は恒例になったロビーパフォーマンス。昨年はパーカッションでしたが、今回はブラスアンサンブル。県民会館のロビーはどうしようもなく狭いので、ロビーはぎゅうぎゅう詰め。私はパフォーマンスをやることを知っていましたので、席も後方に取り、休憩時間になるとすぐにロビーに出てかぶりつきのいい場所を確保しました。
後半も前半同様に進みましたが、曲目的には前半ほどには盛り上がらない感じがしました。エンディングの曲も今ひとつ爆発が足りないように思いました。とは言え、スタンディングオベーションで演奏終了。ステージでアンコールが演奏されているなか、ロビーでも演奏がなされました。PAを通さない生の楽器の音は良いですね。
こういう娯楽に徹したサービス満点の音楽ショーは気楽に楽しめて良いです。自分の娘ほどの若者の中に身を置くのも若返るようでいいものです。内容盛りだくさんで長時間の公演のように感じましたが、終演は9時10分と大して遅くはなかったです。それだけ満足させてくれたということと思います。
(客席:1階23−3、S席11000円) |