新潟交響楽団 第77回定期演奏会
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2005年11月6日  新潟市民芸術文化会館コンサートホール
 
指揮:新通英洋
独唱:佐々木典子
 
 
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」より「モルダウ」

R.シュトラウス:4つの最後の歌

(休憩15分)

ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68

(アンコール)
ロンドンデリーの歌

 
 
 

 文化の秋真っ盛り。家でゴロゴロもいいけれど、音楽でも聴きに行こうと昼過ぎに家を出ました。おなじみの潟響定期ですが、曲目に新鮮みがなく、今回はパスしようかと思っていました。しかし、知人からチケットをいただいたので、無駄にしないで行くことにしました。注目は「4つの最後の歌」です。天候は下り坂の予報ですが、まだ雨は降りません。白山公園の木々の紅葉がきれいです。寂しい冬前のつかの間の彩りです。

 さて、開場の1時半前にホールに行くとすでに開場待ちの長い行列ができていました。いつもながら熱心なファンがいらっしゃいますね。私も行列に加わって開場を待ちました。今回の席は、いつものCブロックは指定席になってましたので、3階のIブロックに取りました。A、E、Pブロックは空いてましたが、ほかはかなり埋まっていて、まずまずの盛況と言うところでしょう。私の3階Iブロックはほぼ満席でした。

 1曲目はおなじみの「モルダウ」。流れるような演奏というわけにはいきませんが、アマチュアとしては十分な演奏でしょう。2曲目は本日の目玉の「4つの最後の歌」。ベージュがかったグレーのドレスの佐々木が登場。華やかな経歴を彷彿させる「貫禄」を感じさせます。しっとりとした歌声に酔いしれました。さすがですね。潟響の演奏も金管の破綻が気になりましたが、良かったと思います。

 後半はおなじみのブラームス。またかという感じで食傷気味で、ちょっとウトウト。それなりに聴き映えのする曲でありますから、楽しむことはできました。

 アンコールは弦楽だけで「ロンドンデリーの歌」これはきれいな演奏でした。総じて、全体の音の濁りが不快ではありましたが、1000円の入場料とするなら、まずまずの演奏かと思います。今後のさらなる発展を期待したいと思います。

 ホールを出ると予報通り雨になりました。4時というのに薄暗くなっています。冬近しですね。

(客席:3階Iブロック4-8:自由席1000円)