「アイーダ」 を聴いたばかりというのに中2日で再びのオペラ三昧です。今回は家内と一緒。「アイーダ」と競合して売れ残りが心配されましたが、会場は満席の盛況。招待券をもらったという知人の姿もありました。
チェコ国立プルゼーニュ歌劇場と言っても全く知りません。ピルゼン劇場とかティル劇場とかという名も使われますし、英語では「THE
J.K.TYL THEATER IN PILSEN」と表記されています。「ボヘミアオペラ」とも称していますし混乱してしまいますが、町の名そのものがチェコ独立にからんでピルゼンからプルゼーニュに変わったそうですし、演劇界で活躍したJ.K.ティルの名を劇場名に冠してティル劇場と呼んでいるそうです。
まあ、そんなことはどうでもいいですが、今回の日本公演は、「椿姫」を14公演、「蝶々夫人」を9公演、「売られた花嫁」を5公演という過密公演です。当然ながら指揮者も含めダブルキャストが組まれていますが、新潟公演は良い方(?)の歌手のようです。
さて、公演開始。舞台装置は簡素。障子が配され、日本家屋の雰囲気を出しています。出演者も和服が良く似合っています。蝶々夫人は似合っていませんでしたが、スズキ役はばっちり決まっていて、立ち居振る舞いもまさに日本人。しかし、歌手のできは今ひとつ。声の通りが悪く、オケの音に埋もれてしまうことが度々。「愛の二重唱」も情感が乏しかったです。
休憩後の第2幕の「ある晴れた日に」も声の通りが悪く盛り上がりませんでした。合唱の質も良くなく、ハミング・コーラスも雑に聞こえました。
再度休憩の後第2幕第2場。クライマックスはそれなりに盛り上げてくれましたが、今ひとつの盛り上がりに感じました。総じて、歌手、合唱の質がもう一歩というのが率直な感想でした。
(客席:1階11-18) |