ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場オペラ 「魔笛」
  ←前  次→
2002年12月14日 新潟県民会館 大ホール
 
 
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」(全2幕)


指揮:ルベン・シルバー
管弦楽:ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場管弦楽団
合唱:ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場合唱団

 
 
 
 
 久し振りに帰宅。今日は家内と2人で出かけました。15時開演で、ゆっくり昼食を取り、県民会館へと向かいました。14時過ぎに到着すると、既に開場待ちの人たちで、狭い県民会館のロビーは埋まっていました。

 さて、ワルシャワ室内歌劇場は、1999年12月にも当地で公演し、そのときは「フィガロの結婚」でした。室内歌劇場の名が示すように、小規模の舞台装置を携えての公演ですが、前回は結構楽しめましたので、今回も楽しみにしていました。今回の座席は2階席2列目中央のなかなかいい席を確保しました。

 楽員がオーケストラピットに入場し開演。柔らかななかなかいい音色です。「魔笛」はストーリーは単純ですし、有名なアリアもあって、字幕を見ずとも楽しめます。
 舞台装置はシンプルで、宮殿を模した階段のセットがあるのみです。照明の違いのみで場面の違いを表していますが、これで十分です。演出もシンプルです。各登場人物が好演し、あっという間に1幕が終わり、20分の休憩。後半の第2幕もそつなく進み、大いに楽しみました。あの有名な夜の女王のアリアが、少し弱々しかったですが、まあよしとしましょう。

 新潟のような地方都市では、あまりオペラを見る機会はありません。東京の入場料の高い有名歌劇場の公演を見に行くほどの経済的、時間的余裕はなく、そこまでのオペラフリークでもありません。しかし、たまにはオペラもいいものですね。
 ワルシャワ室内歌劇場は「一流」とは言えないかもしれないですが、モーツァルト作品を数多くこなす、いわばスペシャリスト。まずまず楽しめました。
 この歌劇場の今回の日本ツアーは11月16日から12月22日まで、前半13公演は「フィガロの結婚」、後半17公演は「魔笛」と、ものすごい過密スケジュールです。1日2回公演の日まであります。当然、ダブルキャスト、トリプルキャストですが、大したものです。大いに稼いで帰国してほしいですね。

 さてさて、来年3月には、「コシ・ファン・トゥッテ」(りゅーとぴあオペラ劇場)と「ドン・ジョバンニ」(モスクワ室内歌劇場)の公演が連続してあります。どっちか行けるといいなあ、と思ってはいますが、どうなるか予定は全く立たないのがつらいです。

 久し振りに夫婦で鑑賞。喜んでくれた家内の笑顔が何よりもうれしかったです。


(客席:2階2−21、S席13000円)