軍事用語のサイト

サイトマップへのリンク
軍事用語サイトのトップページへ戻る 自己紹介へのリンク サービス内容へのリンク お問い合せへのリンク

翻訳関係

機械翻訳について

ウェブ翻訳について

翻訳ソフトについて

ユーザーとして観た機械翻訳

ユーザーとして観た機械翻訳

ユーザーとして経験した翻訳ソフト(機械翻訳)についての感想

ご注意:

人工知能を利用した翻訳サイトが、Google、IBM、Microsoftから無償で提供されています。

通常は、これらのサイトを利用することで、翻訳の質や量を高めることができます。

翻訳ソフトは、企業秘密に属する情報を翻訳するときなどに、限られると思います。

下記の内容は古くなっており、役立たない可能性があります。

自分の個人史として、またSEO対策として残しています。(2019年12月追記)


現在はLogoVista PRO 2013ベーシックを使用している。2010との違いは、デフォルトでの使用ではあるが、翻訳結果においては、あまり変わらないような気がしている。

ただ、進歩というものは必ずあるはずなので、2016が発売されたら、購入を検討しようかと思っている。(2015年5月追加)


私はユーザーの一人として翻訳ソフトを長年使用している。この度LogoVista PRO 2010ベーシックを購入したので、これを機会にいままでのことを振り返ってみようと思った。個人的な備忘なので参考になることはあまりないかも知れない。

  • 機械翻訳との関わり始め
  • 翻訳ソフトの使い始め
  • LogoVista(ロゴヴィスタ)との出会い

(2010年1月 金森国臣)


機械翻訳との関わり始め

もう30年以上前のことで記憶があいまいなのだが、人事でコンピュータの検査業務から英文マニュアルの作成業務へ配置替えになった。

かなり苦労して、なんとか技術英語が書ける程度のレベルには達し、そこそこ業務をこなせるようにはなったのだが、日英対訳の用語集がないことが仕事のネックになり始めた。

コンピュータの周辺装置を輸出するためのマニュアルなので、部品の数もさることながら、その種類も多岐にわたっている。

自分ひとりでこなせる量の翻訳であれば問題はないのだが、翻訳会社や翻訳者に依頼する場合には、やはり用語集がないとどうにも進まない時がある。

急遽作成し始めて何とかカタチにはなってきたのだが、やはり我流で作成してしまっているから、現行の方法でよいものか不安があった。

偶々、ある学会誌を読んでいたとき、機械翻訳の視察報告書があり、そこに研究所の主任研究員が参加しているのを見つけた。一面識もなかったのだが、思い切って内線電話をかけてみた。

事情を説明して、何か参考になるような資料がありますかと、それほど深い考えもなく尋ねてみたのだが、こちらが驚くほど逆にいろいろな質問を受けた。

最初は用語集の提供といった程度の連絡だったが、研究所にいちど来てみませんかいうことになり、何かのミーティングがあるとのことで、その機会に初めて出かけた。

機械翻訳関係の小委員会のようだったと記憶しているが、当時は文学小説なども研究のテーマになっていたようで、『坊っちゃん』を翻訳の題材にしていたことを今でも鮮明に覚えている。

私としては、社内に翻訳仲間もいたので、全社的には技術マニュアルの翻訳は相当量あるはずなので、こちらの方面にも力を入れてほしいというようなことを要望した。

そういうことであれば、社内の翻訳量や翻訳費用を早速調査しようということになった。しかし、当時は経費項目に翻訳という項目はなく、いろいろな経費で捻出している場合が多いことも伝えた。私のところでもコピー代で処理していますと話すと驚いた様子であった。

最終的な調査結果は記憶に残っていないが、仰天するような金額であったことは間違いなく、技術マニュアルも視野に入れて開発する必要があるという結論に至ったと思う。

当時の機械翻訳ソフトはフォートランで記述し、それを大型コンピュータで動かすという時代だったので、もちろんユーザーとして利用するチャンスはまったくなかった。

しばらくして、この会社は退職した。


翻訳ソフトの使い始め

25年前ぐらいのことだから随分以前の話になるが、パソコン自体の性能が劣っていたこともあり、翻訳ソフトとなると最低でもワークステーションでなければ動かなかった。

もう少し正確に言えば、市販されているものではUNIXワークステーション対応の翻訳ソフトしかなかったように思う。

マニュアルの作成を手伝いに出かけていた会社が、たまたまワークステーションを販売していたのだが、嬉しいことにソフトのラインアップに英日翻訳のソフトが含まれていた。

頼み込んで使用させてもらうことにしたが、業務ではなく単なる遊びのようなことでも仕様評価にもなるとの建前で了承してもらった。

最終的には、この翻訳ソフトを実装したワークステーションを個人で所有することになるのだが、正規の販売価格は両方で500万円ぐらいしたのだと思う。もちろん型落ちのモデルであるし、廃棄寸前の製品でもあったので、安価に販売してもらった。

ワークステーションとはいえ、MPUが386という時代なので現在と比較すること自体に無理があるのだが、それでも手元であれこれ試すことができるのは有り難かった。

そうこうするうちに、バブル崩壊に伴う業績不振によってリストラされることになった。自営の道を歩まざるを得なかったのだが、しばらくしてなぜか翻訳の仕事が入るようになった。

試用感覚で使っていた段階で、この翻訳結果であれば、ある程度は実用になるとの感触は得ていたので、翻訳の仕事に活用することにした。2009年末の現時点でも同じことなのだが、出力の結果がそのまま使えることはないし、当時も期待はしていなかった。

技術翻訳の場合は専門用語の統一に気を使うので、単に用語を置き換えてくれればよいという程度のことであった。もちろん用語の置き換えだけでも入力の手間が省けるので、作業効率は格段に向上する。

今では笑い話のようなことになるのだけれど、翻訳精度以前の問題として、翻訳速度が相当なネックになっていた。難解な文章は、翻訳ソフトも苦手なようで、どうかすると一文の翻訳に30分もかかる有り様であった。

そのためにバッチ処理と言っていいのか、1日の作業量を約2000ワードとして、そのファイルを夜中に翻訳させていた。朝には実行が終了しているので、出力をテキスト形式でフロッピー・ディスクに保存し、パソコンに移して翻訳作業を行うという方法である。無論OSはWindowsではなくMS-DOSの時代であった。

今でも思い出すのは、本当に翻訳アルゴリズムが脆弱で、技術文書に頻出する命令文がうまく翻訳できなかったことで、そのため、いちいち「They」を文頭に追加していたようなことであった。

長文になると全く歯が立たず、フリーズしてしまうので、一文を短くする工夫もとっていた。例えば、コロンの直後で強制改行したり、時には文章を書き換えたりして何とかしのいでいた。


LogoVistaとの出会い

パソコンの性能向上と軌を一にする感じで、パソコンで動作する翻訳ソフトが出始めた。

MS-DOS版もあったはずだが、使用したことがないので、これは記憶にない。おそらく高額であったために最初から購入をあきらめていたためかもしれない。

ようやく個人の翻訳者にも手の届く価格のソフトは、Windows版からで、それでも最初は14万円ぐらいはしたかと思う。

幸いにもLogoVistaから翻訳ソフトを評価する仕事をいただき、それ以来このソフトを使っている。

各社(LogoVistaも含め5社だったと思う)のソフトをいろいろな文章パターンを使い2週間ぐらいかけて評価した。LogoVistaは一般文書の翻訳に強く、F社はマニュアルの翻訳に優れていることが結果として判ってきた。

精緻な比較評価は初めてだったようであり、結果についてはずいぶん喜んでいただいた。以後も気付いた点を報告するとの条件でソフトを無償貸与していただくことになった。

しばらくこの状態が続いたが、いつまでも無償というのは気が引けるので、ある時点からは正規版を購入するようにした。毎年のバージョンアップは金銭的につらいので、飛び飛びにベーシック版を購入している。

金銭面の他に、バージョンアップ版の場合は元のパッケージをいつまでも所有していなければならず、これがかなり面倒なので、リセットする意味で数年おきにベーシック版を購入するスタイルをとっている。作業を高速化するために定期的にパソコンを買い換えているので、インストールの煩わしさをなくす意味もある。

翻訳ソフトの性能もある程度まで成熟しているとの見方から、そうしていることもあるが、これは間違った判断であるかもしれない。

同じソフトを使い続けているため、翻訳精度の向上は実感できていないので、どの程度まで進化しているのか明確なことは言えないが、実用レベルに達していることは確かだと思う。(子供の成長と同じで、日々の変化は案外分からない。)

英字紙のサイトに掲載されている文章を使えるレベルで翻訳させようとしても、それは無理だが、技術マニュアルであれば相応の結果を出力してくれる。

なによりも価格が手頃になったので、購入の判断に迷うことがなくなった。必要であれば購入すればよいという単純な話になっているし、しかもリターンは必ず見込めるので、導入の障壁はほぼなくなっているのではないかと思う。

技術の進歩からみれば当然のことではあるが、いまは日用品に近い感覚で翻訳ソフトが使えていることを考えると隔世の感じがしている。


プライバシーポリシー

Copyright(C) 2002-2019 TermWorks All Rights Reserved.