本サイトを利用される際はJavaScriptが有効になるように設定してお使いください。
(新橋行き夜汽車にて)
けたたましい目ざまし時計の音が響いた。
前の椅子に寝てゐた男は驚いてて外套の間にぶらさがつてゐる時計の音をとめた―筑前訛りの男だつた。
前頁
|
目次
|
次頁
渡辺与平