越後ゆきぐに温泉 塩沢江戸川荘 (南魚沼市) B  (泉質B、浴室A、設備B、眺めA)   

南魚沼市舞子字十二木2063-29 TEL:025-783-4701 営業時間:11:00-20:00(最終入館19:30) 定休日:なし
泉質:ナトリウム-塩化物塩泉、62.8℃、循環
タオル:なし サウナ:あり 露天:あり 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:なし 食堂:あり
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場所:「塩沢江戸川荘」は、旧塩沢町の舞子地区に東京都江戸川区が区民向けの健康施設として建設し、1988年12月にオープンした。この施設には宿泊者専用の浴室があるが天然温泉ではなく、温泉が欲しいという区民の要望を受け、江戸川区は17億6千万円の巨費を投じて温浴棟を建設し、2024年10月19日(土)にオープンした。
関越道・塩沢石打ICを降りて右折し、関越道の下をくぐって左折して直進。看板がある場所を左折して専用のアクセス道路を上っていくと、高台にこの施設がある。玄関前の駐車場は宿泊客専用であるので、日帰り入浴客は手前の駐車場を利用する。右に従来からの宿泊棟があり、その左に3階建ての温浴棟がある。

料金:料金は、江戸川区民・南魚沼市民は、大人1000円、小人400円、一般は、大人1400円、小人600円で、土日祝日・繁忙期は+200円。バスタオルレンタルは150円、フェイスタオル販売は150円。館内に入ると下足箱の横に券売機があり、入浴券を購入しフロントに提出する。下足箱の鍵は自分で保管する。

浴室:浴室は2階・3階にあり、2階が「つつじの湯」、3階が「かたくりの湯」という名前で、男女交互で使用されるが、基本構成は同様である。今回は3階の浴室を利用した。脱衣場には鍵付きスチールロッカーがあり、空いている場所を自由に選ぶ。洗面台のほかに、ドライヤー付きの化粧台が並び、豪華さを感じる。整髪料やローション類、カミソリ、櫛など、アメニティ類は高級温泉旅館並みに十分に揃っている。紙コップ式の飲水器もある。
浴室に入ると、掛け湯、シャワーが2か所あり、右側に仕切り付きの洗い場が合計20か所あり、高級そうな容器に入ったボディソープ、シャンプー、コンディショナー、クレンジング等がある。左の窓際には、車椅子用スロープが付いた大浴槽、高濃度人工炭酸泉浴槽、ジェットバス、電気風呂・寝湯浴槽がズラリと並ぶ。右奥には水風呂とドライサウナがある。外に露天風呂があるが建物内であり、壁を取り払って露天風呂風にしただけというのが正しい表現であろう。内湯同様の石造りの大浴槽と壺湯が2つある。これらの浴槽のうち、内湯大浴槽と露天大浴槽に温泉が使用されている。

泉質:令和4年8月31日付の分析書によると、源泉名は、越後ゆきぐに温泉。泉質は、ナトリウムー塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)。源泉温度 62.8℃(気温34℃、温泉スタンドで測定)、湧出量 456L/分(掘削自噴)、PH 8.0。主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.5、Na 458、K 14.8、NH4 0.5、Mg 0.8、Ca 69.2、Sr 1.3、Ba 0.1、Al 0.1未満、Mn 0.2、Fe(II) 0.2、Fe(III) 0.1未満、Cu 0.1未満、F 1.9、Cl 805.8、Br 2.3、I 0.7、HS 0.4、S 0.1未満、S2O3 0.2、HSO4 5.0未満、SO4 52.6、HCO3 46.5、CO3 0.4、メタケイ酸 90.7、メタホウ酸 40.8、メタ亜ヒ酸 0.1未満、遊離CO2 0.8、遊離H2S 0.1未満 など、ガス性除く成分総計は1588mg/kg。入浴に適した温度を保つため加水、入浴に適した温度を保つため加温、浴槽内の衛生環境を保つため循環ろ過を実施、衛生環境のため消毒剤を使用、入浴剤の使用なしとの掲示がある。
無色透明無臭ながら若干の塩味があり、循環式でオーバーフローはない。注湯口からは常には湯は出ておらず、たまに非加熱源泉が注がれる。南魚沼市五郎丸にある江口設備工業所有の源泉の温泉スタンドからローリーして使用されており、加水・加熱・循環ろ過は仕方ないが、ツルスベ感が感じられて、温泉としての味わいは楽しめた。

コメント:天然温泉ではあるがローリーした温泉で泉質的には優れているわけではないが、浴室設備・備品類とも豪華さや高級感を感じ、1400円(休日1600円)という料金相応の満足感は得られる。ただし、日帰り客用の休憩所が用意されていないのは残念である。 

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(No.542 2025/7/20)

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