大沢山温泉 大沢館 (南魚沼市) B (泉質A、浴室B、設備C、眺めB)
南魚沼市大沢1170 TEL:025-783-3773 営業時間:14:00-21:00(最終入館20:30) 定休日:なし 泉質:ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉、26.5℃、循環 タオル:なし サウナ:なし 露天:あり(日帰り利用不可) 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:なし 食堂:なし https://oosawakan.com/
場所:「大沢館」は日本秘湯を守る会の会員の温泉旅館で、北野武監督の「HANA-BI」のロケ地になったことでも知られ、予約も取りにくいと言われた人気の宿であったが、経営者が亡くなられて営業継続が困難となり、日本秘湯を守る会からも脱退した。存続が危ぶまれたが、2024年4月に丸山温泉の「古城館」が事業を承継し、1年2か月に渡って改装工事を行って、新しい「大沢館」として、2025年6月2日にグランドオープンした。 南魚沼市の塩沢地区の南部から大沢峠を通って十日町に抜ける県道76号線を進む。上越線の下をくぐって、坂道を上って行くと大沢山温泉があり、県道沿いに3軒の旅館が点在している。このうち一番手前にあるのが「大沢館」で、県道の坂道を上って行く途中から高台にある「大沢館」が見える。県道から左折すると広場があり、格式が高そうな重厚な門構えが迎えてくれる。 料金:入浴料は、平日は小学生以上1000円、未就学児500円で、土曜・休前日・GW・お盆・正月は小学生以上1500円、未就学児750円で、バスタオルレンタルは300円、フェイスタオルは200円。 浴室:フロントで料金を支払い、浴室に向かう。日帰り入浴で利用できるのは内湯「白妙の湯」だけで、館内の奥にある露天風呂は利用できない。脱衣場には、脱衣棚に脱衣籠があり、洗面台にはドライヤーのほか、整髪料などのアメニティ類が揃っている。 浴室内に入ると、左右の壁際に洗い場があり、奥に石造りの重厚感のある浴槽がある。大きなガラス窓からの展望が抜群。洗い場は左右4か所ずつあり、ボディソープ、シャンプー、コンディショナー等がある。 泉質:2023年5月9日分析終了の分析書によると、源泉名は大沢山温泉「幽谷荘」、泉質はナトリウムー塩化物炭酸水素塩温泉(低張性弱アルカリ性低温泉)、源泉温度 26.5℃(気温12℃)、利用場所 41.0℃、湧出量 93L/分(掘削自噴)、PH 8.5。主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.00、Na 421.30、K 5.10、NH4 0.60、Mg 0.70、Ca 3.00、Sr 0.00、Ba 0.00、Al 0.00、Mn 0.00、Fe(II) 0.00、Cu 0.00、Zn 0.00、F 0.70、Cl 404.00、Br 0.00、I 0.00、NO2 0.00、NO3 0.00、HS 0.30、HSO4 0.00、S2O3 0.00、SO4 5.80、HPO4 0.00、HCO3 427.10、CO3 22.80、メタケイ酸 92.60、メタホウ酸 6.80、遊離CO2 1.00、遊離H2S 0.00 など、ガス性除く成分総計は1391mg/kg。 加水なし、貯湯槽を有するため衛生管理目的と入浴に適した温度に保つため加温、衛生管理と浴槽内の温度を維持するため循環ろ過装置を使用、入浴剤使用なし、衛生管理のため塩素系薬剤による消毒を実施とのこと。 湯は無色透明無臭であるが塩味があり、トロトロ・ツルスベ感が強くあって、浴感は良好。湯温は41℃程度。源泉温度が低く湧出量が少ないので、加熱・循環ろ過は避けられないが、加水はなく濃厚なトロトロ・ツルスベの湯を堪能できる。 コメント:重厚感と落ち着きを感じさせる純和風の館内は、レトロな雰囲気の中にもモダンさも感じさせ、古さも新しい魅力に変えている。日帰り入浴では露天風呂を利用できないのが残念であるが、内湯だけでも満足感は高い。休日利用の場合は料金が高額であるのが難点である。 → ブログ
(No.541 2025/7/20)