種子取祭
(タナドウイサイ)
種子取祭は、節祭りより四十九日目にあたる「つちのえ」の日を祭日とします。祓清めた土地に種子を蒔きはじめる祭りです。苗代おろし祈願をし、蒔き入れる種子が一粒万培となって豊年豊作であるようにと、太平の御代の神として崇めている「みるく様」に祈願する。そして、世持お嶽神前で行列踊り、舞踊りが演じられます。この行事は準備期間を含め「きのえさる」に日から始まり、「みづのとみ」に至る十日間行なわれます。
奉納踊りは最初「かのえとら」日を根原金殿の行事として、後の「かのとう」の日を幸本節瓦殿の行事として行い、二日間にまたがり行列や余興があります。祭りは、世持御嶽にある火の神、農耕の神二神の前で行ないます。竹富島の年中行事において、もっとも大きな祭りです。
奉納余興の稽古は、ほぼ一ヶ月前から始まります。毎日夜8時頃から12時近くまで練習します。先日、配役、稽古開始日を決めるために、集まりました。僕は今年は2点
「シ−ザ−踊り」「曽我兄弟」です。
1996年9月29日 上間 学 様 寄稿(竹富島在住)上間さん、ご協力ありがとうございました。 |