「赤穂米を育てよう」

1998.11.17


 私たち5年生は、1学期の社会科で「米づくり」について学習をしました。そこで、校庭の隅にある学級園で、お米を育ててみることにしました。

 ちょうど八代市の鶴山さんから、古代米の一種である「赤穂米」の苗をいただくことができたので、地元でたくさん作られている「ひのひかり」といっしょに育てて、比べてみることにしました。


「田んぼ作り」(6月上旬)

 校庭の隅にある学級園に、手作りの田んぼを作りました。一度深く穴を掘ってビーニルシートを敷き、水がもれないようにしました。そして、掘った土をシートの中に戻し、水を入れてから、かき回してドロドロにしました。こうすると、さらに水がもれにくくなるのだそうです。狭い田んぼですが、作るのはとってもたいへんでした。


「田植え」(6月21日)

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 いよいよ、待ちに待った田植え。八代市の鶴山さんからいただいた「赤穂米」の苗を、地元でたくさん作られている「ひのひかり」といっしょに植えました。

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 みんな泥だらけになりながら、一本一本ていねいに植えました。狭い田んぼだけど、けっこう時間がかかりました。


「穂が出始める」(8月21日)

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 田植えから、もう2ヶ月。今年の熊本は晴れの日が多いおかげで、イネはすくすくと育っています。「ひのひかり」の方は、葉の間から穂が出始めてきたものもあります。「赤穂米」の方は、まだあまり出ていません。少し成長が遅いようです。


「花が咲く」(9月7日)

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 2学期が始まり、みんな毎朝成長していく様子を見るのを楽しみにしています。「ひのひかり」の方は、実の中身が詰まってきたのか、重みでだんだん穂が下がってきました。スズメに食べられないか、ちょっと心配です。

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 「赤穂米」の方も、穂が出て、実から白いヒゲのようなものがでてきました。これが、お米の花なのだそうです。「赤穂米」と言うだけあって、やっぱり穂の色は赤いです。


「スズメよけの網を張る」(9月16日)

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 穂の色が、濃い赤紫色になってきました。そして、実がつまってきているのか、少しずつ先が下がり始めています。

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 このころが、スズメに一番おそわれやすい時期なのだそうです。それで、スズメよけの網を張りました。スズメには悪いけど、食べられてしまうわけにはいきませんから。


「もうすぐ稲刈り」(10月8日)

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 学校の近くの田んぼでは、あちこちで「ひのひかり」の稲刈りが行われています。私たちの学級園の田んぼで育てている「ひのひかり」もりっぱな黄金色(こがねいろ)に色づいて、来週くらいには稲刈りができそうです。

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 「赤穂米」も、「ひのひかり」よりは生育がおそいですが、どうにか順調に実っています。再来週には、稲刈りができそうです。

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 赤穂米のつぶは、色が赤いだけでなく、とげ?(ひげ?)がとても長いです。これは、野生の稲に近い「古代米」の特徴だそうです。


「待ちに待った稲刈り」(10月21日)

 今日は、待ちに待った稲刈り。先週末の台風10号の被害もなく、立派に実った穂を、1人1株ずつ鎌で刈っていきました。

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 みんな鎌を使うのは初めてだから、こわごわと刈っていったので、とても時間がかかりました。でも、刈り終わったものを束ねてみると、ほんの少ししかありませんでした。

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 束ねた穂は、今、「かけ干し」をしてかわかしています。


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