7月26日(土)、わたしたちが5年生の時に作ったスイカのホームページを見た名古屋の6年生から、「自由研究で調べているので、スイカの縞模様について教えて下さい」という電子メールをもらいました。とってもむずかしい質問ばかりでしたが、去年のスイカの学習でお世話になった小佐井さんや、JAあいち中央の小笠原さんにもいろいろと教えていただきながら、以下のような答えを書いて送りました。
本当に、なぜでしょうね。特に深い意味はないと思いますけど・・・とりあえずは、スイカはウリの仲間なので、その特徴である縞模様がある、というのは言えるかも知れません。でも、それならなぜ縞模様なのか(他の模様でないのか)、それがどうして必要なのかと言うのは、ちょっと分かりません。
ネットメロンのネットは、実が十分大きくなってからネットが入っていきますが、スイカの縞模様は最初から入っています。つまり、雌花の付け根が少しふくらんでいる時(受粉する前)から、縞模様はあります。
小佐井さんのうちでも、突然変異で真っ黒なスイカや、全然縞模様のないスイカ、半分だけあるスイカなどがとれることがあるそうです。また、ふつうスイカの実のまわりには白い粉がついています(お店で売っているものは、出荷の時にみがいてあるのでついていません)が、「ブルームレス」といってそれがついていないものができることもあるそうです。ただ、それらはあくまでも突然変異(悪い言い方をすれば、できそこない)で、売り物にはなりません。ただ、後で述べるように、そうした珍しいスイカを品種として固定させたものもたくさんあります。
すみませんが、くわしいことは分かりません。ただ、スイカを育てる時は、太陽の光をまんべんなく当てるように、実ををひっくり返して全部に日光を当てて光合成をするようにしています。日の当たっていなところは、黄色くなってしまい、縞模様もそれほど分からなくなってしまいます。このことから考えると、葉緑素の量の違いがその濃さから縞模様になるのかも知れません。
お米の味が「コシヒカリ」と「ヒノヒカリ」とでは違うように、スイカの味も何という品種か、ということではだいぶ違いがあります。ただ、それは品種の違いによるもので、縞模様のあるなしとは関係ありません。もちろん、同じ品種でも、作る畑や世話の仕方で味が変わります。それに、天候や出荷時期によっても味が変わることは、言うまでもありません。
小佐井さんや近くのお店などの協力で、珍しいかな? と思われるスイカの画像を集めてみました。
(撮影協力:マルイチ青果)
まずは、ごく普通のスイカです。この写真は「縞無双(しまむそう)」という品種ですが、他に「富士光(ふじひかり)」というのもお店に並んでいました。
(撮影協力:マルイチ青果)
全体が真っ黄色のスイカです。ただ、よく見るとうすい縞模様があるのが分かりますし、玉によっては縞模様のところがかすかに緑色をしているものもあります。
(撮影協力:マルイチ青果)
全体が深緑色をしたスイカです。ただ、これもよく見ると、うすい縞模様があるのが分かりますね。
アメリカ原産で、飼料用のものです。写真のものは1個が30キロくらいですが、大きいものは100キロ近くまでなるそうですよ。
(写真提供:小佐井亮介氏)
少しは役に立ちましたか? 立派な自由研究がまとまるのを楽しみにしていますね。
最終更新日 : 平成9年8月10日