なえから育てた「雅」たち(4)

「自然は厳しい!!」(9/27)

〜学級通信「はばたけ」第22号から〜

青虫にかじられた「雅」 犯人の青虫


 先週末の連休を利用して、球磨郡錦町のヒロアキ(田山裕明)さん宅におじゃまし、メロンの生育の様子を観察したり、我が5年1組のメロンの中間報告をしたりしてきました。
 台風12号でたいへんな被害を受けたヒロアキさん宅のメロンも、その後の適切な管理とまれにみる好天とですっかり元気を取り戻し、順調な生育を続けていました。それに引き替え、我が5年1組の方は瀕死の状態。「いや、ここまでこれただけでも、すごいことですよ」と励ましてはいただきましたが・・・。
 さて、そんな会話の中で、先日倒壊した実を食べてみたらずいぶんひどい味だった、という私の話に対して、「甘みが急速に乗ってくるのは、収穫の10日前くらいからですよ」という言葉がありました。そして、まさにその収穫10日前の昨日(26日)、重大なトラブルが起きました。何と、大切な実が青虫にかじられてしまったのです!!
 初め、表の方に小さな青虫が這っていて、よく見ると実をかじっていたので、あわてて取り除きました。そして、心配になって裏側までよく見ると、ちょうど茎の陰になっていたところに、丸々と太った青虫がついて、おいしそうに実をかじっていたのです。もちろん青虫は即座に取り除きましたが、その傷は、長さ4センチ・幅2センチ・深さ5ミリほどの重傷。たぶん、ここから腐敗が始まるのでは・・・と思うと、体中から力が抜けるくらいがっかりしてしまいました。残り4個の中では最も順調で、少なくともこれだけは収穫までこぎ着けられる、と確信していたのに。いやあ、青虫もちゃんと食べ頃を知っているんですねえ。驚きました。
 もっとも、ヒロアキさんに電話で善後策を相談したところ、風通しをよくして傷口をよく乾燥させれば、どうにか収穫までもつだろう、いうことで少しだけホッとしました。ただ、タネから育てた方の残り3個も、ツルが瀕死の状態。これから次第に気温も下がってきますから、あと20日後の収穫日まではとてももちそうにありませんし、仮にもったとしても、今回のように新たな自然の試練が襲ってくるかもしれませんし・・・本当に、自然は厳しいです。
 そうそう、苗を持って帰った子どもたちの近況を聞いたところ、ほとんどが途中で枯れたかうまく育たなかったかで(おうちの方にも、ずいぶん悲しい思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした)、12本のうち今のところ収穫までいけそうなのは2つだけのようですね。話には聞いていましたが、メロンづくりって、本当にたいへんなのですね。最近、スーパーの店頭に出回り始めたものの値札を見ると、思わず「こんなに安い値段でいいの?」と目を疑ってしまいます。


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最終更新日 : 平成8年11月10日