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〜 雑想の種 〜
<ピュアーペイント>
ブラシ
(更新日時1999年5月12日)
コンセプト説明
 ほとんどペインターのブラシと思ってください。
と言うかペインター系以外の筆と呼ばれているものの全ては実際はエアブラシの
バリエーションとも言えます。
ただし目的は画材のシミュレートではなく、より思い通りに、より忠実に筆を筆として
そのタッチを反映させる事にあります。
いかなる筆の動きも的確に伝える。それが目標となります。
しかし、はたしてそんな事が可能なのだろうか?
おそらく・・・現時点では不可能と思えます。
でも、ここであきらめてしまうとそれまでなんで・・・無理矢理出来ると仮定して話を
進めさせて頂きます。理論的には可能性はありますので。


平筆と丸筆
 基本的には筆はひとつです。
ペインターで言うところのバリアントの違いになります。
実際には自由にカスタマイズ出来るようにするわけですが、まずはわかりやすいこの
2種に分けて置くようにしました。
丸筆は主に筆圧によるサイズと拡散の変化が特徴です。普通の感じですね。
これが平筆の方ではこれに方向と角度による変化が大きくなります。
ただしこれらはそれぞれ割合に過ぎません。この辺の調整が描き味を決めます。
例えば丸筆を硬く・・・すなわり反映の度合いを小さくすれば丸ペンになります。
では平筆を同様にすると・・・こちらは竹ペンやナイフに近い感じでしょうか。
このあたりはユーザーが自由に設定出来るようにする事を前提とします。
何種類か設定を用意しておくとしても、それをツールに加えるかどうかはユーザー
に任せると言うスタイル。
平筆1本で十分って人も、丸筆系ばかり5本使う人もいる事でしょう。
そしてこのユーザーが自分に合わせて道具を選べる調整出来ると言う点こそが大事
ですので。それゆえデフォルト少なめに。

 尚、詳しくはパレットの項で触れますが筆での1ストロークの描画濃度を決めるの
は時間経過でもまた筆圧でもなく絵の具濃度と言うものになります。

エアブラシ
 こちらも元は同じなのですが筆とは設定がかなり異なるので別にしました。
最初にペインター以外の筆は全てエアブラシと書きましたが実際は本当のエアブラシ
ともまた違います。
本当のエアブラシの描画を実現するのもまた難しい事です。
まず筆とエアブラシの大きな違いに塗出量の調整があります。
時間経過で重なる効果を発生させます。実際はリピートになりますか。
ブラシでは濃い絵の具を付ければ最初からそのままの色が付きますが、エアブラシ
ですと最初は薄く、吹きつけを継続するほどに濃くなっていきます。
これをそのまま筆圧とするかあるいは固定とするかを選べるようにします。
個人的にはオンオフだけで吹き出しは一定量の方が扱いやすいと思います。
WACOMのIntuousシリーズのエアブラシペンなら対応させても良いでしょう。
次に散布パターンがあります。これは傾きに対応します。
傾きが大きければパターンは広がり描画濃度は中心から遠い程薄くなる。
ただブラシを近づけたり離したりと言った塗り方の再現は無理かも。
やはり塗出量は固定にして、これを筆圧に対応させても良いかも知れません。
いずれにしろかなり慣れが必要になると思われます。


ブラシの管理
 実はこれも重要な部分です。
と言うか案外こういう細かい部分が使い勝手を決めてゆくのかも知れません。
まずオリジナルブラシの保存について。
これはブラシ設定ファイルに保存されますが、まず最初はこの設定ファイル自体に
名前を付けてオリジナルの設定ファイルを作ります。これを筆箱と呼びます。
次回起動時からはこのオリジナルの筆箱が読み込まれます。
またいくつか違う名前を付けた筆箱を保存しておく事も出来ます。
いずれも最後に保存または読み込んだ筆箱が読み込まれるようにします。
同様に筆も好きな名前を付けて保存出来るようにします。
名前は平筆6号でも茜丸でもラインバッハ三世でもルリルリでも御自由に。
まあ自分にわかりやすければ良いと思います。
使う時は筆箱を開いてその名前をクリックします。ダブルクリックで設定変更。
なお頻繁に使いたい筆はツールボックスに並べておくようにします。

鉛筆
 これは他のブラシとは違いここに含めて良いか微妙です。
もちろん筆のバリエーションとして鉛筆を作る事も出来ますが、ここで言う鉛筆は
ブラシではなく下書き専用のベースとメインの間で動作させるものです。
色、彩度の情報を持たない明度だけのレイヤ。DAで言うDマスクにあたります。
これで多少ではありますがメモリの節約と負荷の軽減が計れると思います。

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