第2回 富山はまだ冬です・・・
前回のページを拝見された方から、「ネジについて教えてくれ!」
という質問がありました。よって、今回は、その質問の答えを述べたいと思います。
ドライバーについて
・基本的に、ネジに合った大きさの「ねじ回し(ドライバー)」を使用して下さい。
(プラスとマイナスではありません。ここで言っているのは、
先端の大きさの違いのことです。)DIYに行っていろいろ調べてみて下さい。
ドライバーに関して「大は小を兼ねる」的な考えは通用しません。
大きなドライバーで小さなネジを回さないで下さい。
大きさの合わないドライバーで、無理にネジを回そうとすると、
必ずネジをなめてしまいます。注意して下さいね。
ネジを回す方向がわからな〜い!!
・ネジを回す方向。イザというとき結構迷いますよね。
でも、簡単に覚えられる方法があります。ひらがなの「の」の字をどう書きますか?
書いてみて下さい。そう、「の」の字を書く方向(書き順の方向)が、
ネジを締める方向です。 〜ネジは「の」の字に締める〜 と覚えておくと良いでしょう。
ほとんどのネジに通用します。
ネジがはずれん!困った!
・時々「ネジがはずれない!」という場面に遭遇しますよね。
その場合は、以下に挙げる方法があります。
(1)ドライバーのケツをハンマで叩く。
所有しているドライバーのケツの部分をよく見てください。
材質が握りの部分と同じドライバーと、ケツの部分だけ、
鉄を埋め込んでいるドライバーとがあります。幸運にもケツの部分に、
鉄が埋め込まれてあれば、ケツをハンマで叩いても壊れないドライバーとなります。
(できましたらこの様になっているドライバーを購入して下さい。)
はずれないネジに「CRC 5−56」などのスプレーをたくさん吹いて、
ドライバーをネジにあてがい、ハンマでガンガン、ケツを叩いて下さい。
強引そうなやり方ですが、結構はずれますよ。
(2)「スクリューロック」などのケミカル用品のお世話になる。
世の中便利になったもので、はずれないネジにちょっと塗るだけでネジが
とれてしまうケミカル用品が出てきました。私も使用しています。結構効きますよ。
(ただし高価ですが・・・)
(3)カナ切りノコでネジを破壊する。
「なんと強引な!」と思われるかもしれませんが、とあるメーカのサービス
マニュアルでは、「基本的にスクリュー(ネジのこと)は破壊して取り外すこと」
と明記されております。もし、DIYなどで代わりのネジを購入してあれば、
是非とも破壊して取り外して下さい。そのほうが強度・寿命的な考えからいって
合理的ですよ。(ネジ1回はずしますと、多少なりとも強度が落ちていますので・・・)
(4)もしかしたら「逆ねじ!?」
回転体(ホイールやクラッチ)などに用いられるネジの中に「逆ねじ」と呼ばれる、
先ほどいいました「の」の字の法則とは違うネジが存在します。
もし、どうあがいてもはずれない場合は(非常に少ない確率ですが)
これが考えられます。
ネジを締めるときの注意
・私が思うに、ネジは、はずす時より、締める時の方が数倍難しいと思います。
その理由として、「力を入れすぎて、ネジ山(ドライバーと接するところではなく、
ネジのギザギザした山の部分)を切ってしまった。」ということを数々経験して
しまっているからです。「力」というものは目に見えませんから、この場所で記
する訳にはいきません。が、目安として、「ネジがかたくなったら、そこから、
外周の1/8だけ締める(気持ち強めに締めるということです。)。」
ということを挙げておきます。
もし、金銭に余裕がある場合、まず、
大きなバイク屋か東急ハンズなどに行って、自分のバイクの「サービスマニュアル」
(これが結構高い!4000円ぐらいします。しかし、持っていてソンはないと思いますよ。)
と、DIYなどに行って、ネジの締め付けトルクを測ることができる「トルクレンチ」
(これもスゲ〜高い。5000〜20000円ぐらいします。持っていると
優越感にひたれ、仲間から引っ張りダコです。そしていつの間にかパクられています。)
を購入します。サービスマニュアルには、ネジ一つ一つ図解入りで、
ネジの締め付けトルク(これ以上締め付けるとネジが切れてしまうぞ!という値)
が明記されていますので、トルクレンチを用いて、規定トルクまで締め付けます。
こうすれば「ネジを切ってしまう」ということは無いでしょう。
(いいバイク屋だと、トルクレンチ使って作業していますよ!観察してみて下さい。)
・また、そんでもって、とある部品を二つ以上のネジで取り付ける場合の注意
なんですけど、片一方のネジだけを締め付けないで、ちょっとづつ均等にすべて
のネジを締め付けていきます。一つづつのネジを、いきなり締め付けて部品を
取り付けた場合、必ずといっていいほど、他のネジは走行中の振動ではずれ
落ちてしまいます。バランス良く、全てのネジに同じ力がかかるように締めて下さい。
特にマフラーの取り付けの時は、全てのネジをちょっとづつ締めて下さい。
なんでかといいますと、マフラーは熱くなります。また、形がくねくねと曲がって
いますよね。すると、熱膨張で各部品が変形した場合、荷重が一番かかるのは・・・
ネジですよね。気を付けて下さい。走行中にマフラー落としたら家に帰れないぞ〜。
まあ、「ネジ」に関して気にすることはこれぐらいです。
まあ、少なからずとも参考になれば、こちらとしましては幸いです。
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