バイク旅。

「人生はいつも旅なのだ」なァんて手アカにまみれてドドメ色に変色した挙げ句、ウラ山の中腹に埋められて早8年・・・といった言葉は森繁のジィさん以外最早使う人もいないだろうが、しかしコトが単車になると、 紛れもない真実として世界中の約7/8位の単車乗りがイッセイにうなずくであろう言葉としてガゼン輝きが増すのだから不思議なモンである。かくいうわたしも「単車はいつも旅なのだ」説にはモロ手を挙げて賛成派だ。だいたい単車なんてものは本来スゴク趣味性のたかいシロモノで、操縦するだけでにやけ顔という方も 多い乗り物なんだから、タダの移動手段ですむはずはない。通勤通学から世界一周まで単車の使われ方は 様々だが、走る以上それが2キロであろうが2千キロであろうがすべてツーリングである。例えば八王子〜上野 まで30キロ位の道のりだけど、市ヶ谷あたりで一服しながらコーシーでも飲んでセカセカと行き交う通行人を 見ながらシミジミ旅している自分を感じる乗り物なんて他にないでしょ?ただ、ただである。全てツーリングとは 言ったけれども、単車旅の本当の醍醐味は100キロを越えるロングツーリングにあるのだけは間違いない。 何故なら、それ以下では日常のニオイを完全に消し去って非日常の世界を満喫するのが不可能だからである。 世の中にはロングツーリングを経験しないまま単車を降りて現在シルビアあたりに乗っていたりして、 「昔はよく乗ったんだよなー俺もサ」みたいな事をおっしゃる方が居るが、そう言う人々は30万ぐらいの単車を 「男の36回ローン」で買ったとして利息込みで合計50万近く支払っておきながら、20万円位はドブに捨てたようなモノだ。 例えば原付であろうと、単車に乗る以上本当の楽しみを知りたかったら、とにかく一度長距離ツーリング に出かけることをオススメする。亜、その場合アメリカンに乗っている人で、例のツッカエ棒(リジッドサス) をつけている人はヘルニアのおそれがあるので注意した方がいい。 文責/鄭 鎮亮



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