Kからの手紙。


私の所に届く、ある男からの手紙を載せている。
ただ、それだけ。



ひさびさに最新号

バックナンバー
5/12 ファントムガルシア最後のレース
5/20 魂の駆動体
5/22 土地問題と雨
5/30 パープルヘイズ
6/10 1000円ゲー
6/11 ハイパーカブ
注:題と本文の内容は関係ない場合があります。

5月12日/ファントム・ガルシア 最後のレース

はいけい
 先日、エンジンをかけてアイドリングし、張り切って1速に入れたところ、
不意にエンストしました。もう一度やってもだめでした。遂にリザーブタンク
に切り替えるときがきたのです。そしてコックをグイッと下に向け、三度1速
にギアをたたき込むと、今度は快調にスパパンすぱぱんと走り出しました。
 その足で韋駄天の如くGSに走り込み、店員に、「GRMで頼むぜボーイ!
!」と告げ、ついでに空気圧もチェックしました。GRMとは多摩地方の隠語
で、「現金レギュラー満タン」の略です。
 そしてその日の慣らし運転を終え、帰宅した後に燃費計算をすると、試算の
結果、リッター当たり74.5kmでした。我ながらなかなかの高燃費。これ
もアイルトンが体を張ってホンダ車の進歩に力を貸してくれたからなのだな
・・・などと感慨にふけっています。
 ちなみに累計走行距離は約570km。1,000kmの慣らしを終えたと
き、新たなる黄金伝説が幕を開ける・・・・・。
 しかし事故はイヤだ。先日オープンしたブック・オフ堀之内店に行ってF1
雑誌を立ち読みしたら、ベルガー、ピケ、プロストといった面々がセナの棺
を担いでいる写真が載っていた。合掌。

多摩のヴィルヌーヴより。



5月20日?/魂の駆動体

ばるるるるるるといったエグゾーズト・ノートを響かせて世界にはばたくスー
パーカブ、と言った感のある今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。曇り空
の下、降るな降るな降るな降るなと呪文のように唱えながら車の流れを読みつ
つ信号見つつ車間取りつつ右手首の運動で疾走すること、いとおかしなどと余
裕を見せてみたくもなります。

さて、今月の新作特集。
 やはりなんと言っても、3,4年ぶりで復活する、ジーザス・ジョーンズに
注目でしょう。ジーザス・ジョーンズと言えば、「90年代は、ドラム・ベー
ス・ギターだけではすばらしいロックというのは作れない」という名言を吐き、
異議なし時代はテクノだぜと言った実感を与えたものの、その後全く音沙汰が
無く、ああこりゃジーザスは負けたのか、と言う失望を禁じ得なかったという、
地獄を見た(見せられた)バンドです。新作はどうやらドラムが脱退したらし
く、4人編成になっておりました。

話は変わり、フォーミュラーニッポン(以下Fポンと略す)です。先日、山口
県のみねサーキットと言うところでレースがあったらしいですが、予選を終わ
ってポールポジションは虎の助。ところが決勝のスタートでエンジンストール
し、ストップ。その後ろからスタートしたほかの車は当然彼をよけていったの
ですが、なんとよけきれずに突っ込んだのが近藤真彦。衝突でマッチの右前輪
は吹っ飛んで観客席に落ち、観客約3名が負傷したそうです。虎の助は車の中
で怒り狂い、ステアリングを放り投げて車を降りました。

また、先日行われたF1モナコグランプリで、雨にも関わらずスリックタイヤ
で2台ともスタートし、両方ポシャったウィリアムズは、天気予報官を同行し
ていたそうです。無駄な出費になってしまったねえ。でも、「天気は回復する
!」と言い切ってはずした予報官の居心地の悪さは気の毒だ。

梅雨に備えてレインタイヤをチョイスしたKより



5月22日/土地問題と雨

はいけい。
 最近は雨が多く、困りものです。しかもこんな時期にうちのアパートは何を
思ったのか、外壁の塗り直し中で、昨日から、足場を作る工事が始まっていま
す。
 そしてうちのアパートは一応駐輪スペースというのがあるにはあるのだが、
今までの住人の残していった放置チャリや腐れ原チャなどで、かなりカオスな
状況になっている。そこにも足場を作らなきゃいけないからさあ大変。先日帰
宅してみると、それらの二輪関係は端の方に寄せられており、足場を組むため
の足場、といった物が少しだけ出来ていた。
 ただ、問題なのは、私のCD50,カリフォルニアソロウキング号(仮称)
のシートの上にあしあとが付いていたことだ。「何だこりゃ!さては野郎、踏
みやがったな!」と怒り狂い、また、「こんな荒くれ者どもをうちの娘に近づ
けるわけにはいかない。それがこの娘の将来のためなのだ。」などと父性を露
わにし、6月アタマまでの仮の宿を探しに行くことにしました。

 条件は、いたずら(通報やレッカー移動含む。まあなんて図々しい)されな
いこと、屋根があること、家から近いこと、この3つ。何のことはない、自宅
に置いとくのがめんどくさいから、人様の駐輪場を勝手に使わせてもらおうと
いう魂胆なのだ。なんて図々しい。でも、ヤングオートの親父も、「バイク乗
りは図々しくなくっちゃいけません!」と言っていたし。
 そして数ヶ所を転々とし、一応今は永山駅前の某アパートにまんまと居候し
ているのだ。しかしここに行き着くまでは苦労の連続でした。パチンコ屋の駐
輪場(警備会社が管理しているのが一番のウリ。監視カメラもある)に止めた
ときは、朝9時を過ぎないと開かず、学校遅刻してしまった。しかし少しの距
離とはいえメット持って歩いて行くのはうざったい。早くペンキ塗りを終わり
にして欲しい。しかしこの天気。嗚呼。

ここで一句   世の中の 無情噛みしめカブはまた  流れ流れて今日も旅ゆく

 カバー掛ければ大丈夫とも思うんだけどねえ。走ってきてエンジンが熱いま
までカバー掛けるとカバーが溶けて引っ付いちゃうような気がするのよ、何と
なく。そうなったらかっこわるいしねえ。しかし人ん家に止めるのもねえ・・
・。

すでに成功した気になっている男より。


5月30日/パープルヘイズ

はいけい。
 愛車のカブ無限HONDAも遂に1,000kmの慣らし運転を終え、毎日
元気に最終コーナーを立ち上がっております。私はと申しますれば、F1に於
けるアロウズ・ヤマハの低調ぶりを見るに付け、「ああYB買わないで良かっ
た!」とほっと胸をなで下ろしております。しかしスタートダッシュでは必ず
スクーターとストマジに置いて行かれる。

 が、そんなことはどうでもいい。問題は、ウチのアパートのペンキ塗りだ。
その作業遅々として進まず。土方は踊る、されど進まず。 昨日からやっっっ
っっと、ベランダ方面の塗装が始まった様です。窓が完全にビニールシートで
覆われているため、ガラス越しに肉眼で確認することは出来ないのになぜ分か
るかと言えば、匂いですよ匂い。ドアを開けた途端、強烈な刺激臭。
 ああもうなんかダメ。くらくらして、変になりそう。この甘美な誘い(イザ
ナイと読む)はなに?向こうには何があるの? ♪♪♪おしえてぇおじいさん
〜 と言う感じ。でもどうせならおじいさんよりおねえさんに教えてもらいた
い。もお好きにしてくれえ。
 廊下方面の塗装が始まったら、さらに強烈なユートピアが待っているのだろ
うか。いいだろう、とことんまで付き合おう、さあ、開けるがいいその禁断の
ドアを!!

PS その後、塗装中の職人が下にいる仲間に向かって、「俺もう鼻痛ぇ」と
ぐちっていた。もう少しソフトなナニは無かったのだろうか。
 尚、今日をもって廃人となったため、しばらくは伊東のリハビリセンターか
らのメールとなります。よろしく。


6月10日/1000円ゲー

はいけい 遂に関東地方も梅雨入りしました。
 ちなみに本日私のマシン(カブちっち2号)はパチンコ屋の駐車場(屋根・
防犯カメラ付き。しかし開くのは9:00〜24:00まで)にお泊まりして
います。外泊です。変な虫が付いていないことを祈っています。

 もし君が、1000円ゲームに詳しかったら、ブラックジャックは何処で売
ってるか教えて下さい。ブラックジャックしたい。と言うか、もういい加減、
付録ゲームには飽きた。しかし高いやつをやりたいという程のことはない。要
するに、ちょっとした気分転換アイテムが欲しいという程度のものです。
 先日、バイトに行ったら、たまごっちを持っている人がいました。初期型の
白。ちなみに私のパソコンでは多摩ごっちと出てしまう。そりゃ一体何だ。意
外と小さかった。しかも、予想以上のハイペースでぴーぴー鳴いている。OL
とかにも人気らしいが、あれ仕事に支障ないのかねえ。ちなみにその人は、の
びたっちになり、「もう飽きた」と言ってリセットし、殺していた。

 今月号の月刊カドカワに、奥田民夫が、トータス松本、ミスチルの桜井、ス
ピッツの草野マサムネに出した手紙というのが出ています。用は、パフィーの
曲の手伝いをしてくれというものなのだが、とても笑える。是非見て下さい。
インタビューの最後に載ってます。

 しかし奥田氏の曲は、どれもむちゃくちゃ高度なコード進行になっている。
まさに、高度進行、と言う感じ。まじで。すごく上手い。ああいう人こそ音楽
を分かっているというのではないだろうか。
 ちなみに表紙は、あちこちの有線で非っっ常に耳障りなハイトーン裏泣き声
ボイスを響かせている河村隆一。ムカつく。しかしどうやらフェラーリ2台持
ってるらしい。火つけてやる。



6月11日/ハイパーカブ

いやいやいやいや。お元気ですか。
 今日僕は、梅雨の間のわずかな間隙を縫って、新宿へ行きました。そう、
カブで。調布までは裏ルート(20号を使わない)で行き、そこから20号
に浮上し、ひたすら道なりでした。6時過ぎくらいにスタートし、片道1時間
半くらいであった。

 いや、しかしまあ、国道20号はみんな速いねえ。特に新宿突入の直前は車
線が増えて、測道が2車線あったりして、びびりました。でもアドレナリン出
まくりでした。高速で交通量の多い道を走るには、大型のミラー(しかもきち
んと磨かれていなければ意味なし)が必要だと思った。帰りは寒くて少しつら
かった。
 しかし、寒さよりももっとやばいことがあった。僕の財布は少しデカ目なの
で、ポケットがきつくなるのを嫌って、小銭とライターをポケットに入れただ
けで出発したのだが、つまりそう、不携帯。途中で気付き、「これは死んでも
パクられるわけにはいかない」と思い、特に気を付けました。

 しかし全体としては、これはイケるのではないだろうか。もし定期的に行け
るようになれば、これは大きな節約になります。のみならず、途中での寄り道
や休憩も自由自在。さらに総会。いやちがう爽快。20号沿いにバイク屋もた
くさんあった。しかも、標識を見る限り、どうやら新宿へ行くのも渋谷へ行く
のもそんなに距離は違わないらしい。
 ヤングオートの親父は、ローンの手続きをしているとき、俺の実家が群馬だ
と知って、「群馬ならバイクで帰れますねぇ!!」と言い切っていたが、さす
がにそりゃキビシぃだろと心の中で思ったが、新宿や渋谷なら・・・という気
にもなってしまう。まあ安全第一で、余裕で走れるルートなど見つけるように
してから、日常的には、行くことにしようと思います。

 それにしても今日の行軍のせいで、走行距離は1430kmに成ってしまっ
た。1000キロ点検がまた遠のいた。




ベンリィをこよなく愛す男、Kへのお便りは以下まで。






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