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任地 トゥゲガラオ市 |
私の任地トゥゲガラオ市を紹介します。 |
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■ 概要 | |||||
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任地トゥゲガラオ市(Tuguegarao City)は人口約12万人の地方都市です。ルソン島北東部に位置し、首都マニラから約490km離れています。カガヤン州(Province of Cagayan)の首都および第2地域(Region II)の中心地となっており、政府機関、学校、商業施設が集まっています。 首都マニラ〜トゥゲガラオ間の交通手段には、飛行機とバスがあります。飛行機はAir PhilippinesとAsian Spiritが計週8便運行しており、運賃は約2,500ペソ、所要時間は約50分です。バスは複数の会社が多数運行しており、運賃はグレードに合わせて350〜700ペソ、所要時間は9〜13時間です。利便性と運賃の安さから、現地の人はバスを選択することが多いようです。
トゥゲガラオ市はカガヤン川が大きく曲がった内側に位置し、周りは広大な平野となっています。市内から山の方に向かうとカラオ洞窟と呼ばれる名所があります。 トゥゲガラオは現地語で「炎」が「動く」ということを意味するそうです。実際トゥゲガラオ市はフィリピンで最も暑いところであり、気温が40度を超える日もたびたびあります。逆に12月から3月にかけては涼しくなり、気温も10度台になり過ごしやすくなるそうです。 民族は中国系が多いです。カガヤン州知事、トゥゲガラオ市長も中国人系です。市内では漢字をよく目にしますし、中国人墓地もあります。これはルソン島北部という位置から、中国との交流が盛んだったからだと考えられます。
市内には国立、私立の大学、専門学校、高校が存在し、この地域の学問の中心地となっています。私立の学校は建物がきれいで設備も整っており、日本の大学とほぼ同じような印象を受けます。逆に、配属先を含め国立の学校は建物は古くところどころ壊れかかっており、設備も不十分です。授業料は私立大学の場合、国立大学の8倍かかります。 市内の交通機関には、トライシクル、ジープニーがあります。 トゥゲガラオ市は戦時中に日本軍が拠点としたところで、日本軍の行った残虐行為をよく耳にします。そのため、行動や言動には気を配る必要があります。
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以下は後任隊員のために作った便利マップです。ご覧ください。 |
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■ 交通案内 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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トゥゲガラオへの交通について案内します。 マニラ空港の国内線ターミナルから2社が定期運航しています。
ジェット機。マニラ〜トゥゲガラオ間約45分。フィリピン航空(PAL)との共同運航となっていますが、実際にはフィリピン航空からAir Philippinesに移管された路線のようです。週3〜4便運航(2004年現在)。通常運賃はP2,500。たまにプロモをやっていてP1,700〜P1,900に値下がることもあります(Asian Spritへの対抗策?)。 ※ フライトスケジュールはAir Philippinesまたはフィリピン航空(日本語)のWebサイトより確認できます。 プロペラ機。マニラ〜トゥゲガラオ間約1時間。突如マニラ〜トゥゲガラオの路線に低価格で参入し、航空のみならずバス会社へも影響を与え、価格破壊を引き起こしました。週5便運航(2004年現在)。通常運賃はP2,100。しょっちゅうプロモをやっていてP1,700に値下がることがあります。 ※ フライトスケジュールはAsian SpiritのWebサイトより確認できます。 マニラからトゥゲガラオまでは、さまざまな会社がバスを運行しています。マニラ側のターミナルはSampaloc、Cubao、Pasayにあります。Ilagan経由とRoxas経由の便がありますがどちらに乗ってもかまいません。Roxas経由の方が若干早く到着します。バスにはエアコンバスとオーディナリーバスの2種類がありますが、一般的にはエアコンバスを使います(長距離のため)。所要9〜13時間、平均12時間。
Victory Linerは、中部ルソン、バギオ方面、カガヤンバレー地方を運行する大手バス会社。本数も多く、運賃も安い。座席の座り心地はいまいち。 マニラ〜イラガン〜トゥゲガラオが基本路線。途中2〜3時間おきにターミナルで休憩を行います(4箇所)。予約がなくても乗車できます。 マニラのメインのバスターミナルはKamias/Cubaoターミナル(EDSAとKamias通りの交差点、MRT Kamnin駅下車)。この他にSampalocターミナル(サント・トーマス大学近く)、Pasayターミナルからも出ていますが、本数が少ないので乗る前に確認したほうがよいでしょう。
マニラからトゥゲガラオを経由してカガヤン州各地に向かうバス。カガヤン州全域を網羅している。そのためか、車内の雰囲気はローカル色が強い。田舎の方へ向かう場合は間違いなくこのバスを利用することになります。本数は多く、座席の座り心地も良い。夜行便は要予約。 エアコンバスのほか、トイレ完備のDELUXE便も運行されています。3列シートのSUPER DELUXE便はとても快適!おすすめ!
中部ルソンおよびカガヤンバレー地方を運行する大手バス会社。途中の休憩所が少ないので目的地に早く着く(という噂)。 夜行バス専門のバス会社。日本の夜行バスを中古で導入している。ちなみにJRバスからの中古が多い。トイレ完備。3列シートの便は乗り心地が最高!!しかしながら、高齢の車体が多いからか、時折エンジントラブルが発生するのが欠点。 マニラ側のターミナルはSampaloc、トゥゲガラオのターミナルはTuguegarao JunctionからMaharlika Highwayをマニラ方向(東)に徒歩5分。要予約。 Auto Bus、Viva Aladdin Transなどが運行しています。また、個人経営?のおんぼろなバスもあります。 他にも、イロコス方面やバギオからもトゥゲガラオ行きのバスが出ています。 |
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■ 現地語 | ||||||||||||||
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トゥゲガラオ市の現地語事情はやや複雑です。 大別すると、イタウェス語、イバナグ語、イロカノ語、その他に分かれます。 私は当初、現地語訓練でイロカノ語を勉強する予定でした。しかし、配属先の意見でタガログ語に変更になりました。イロカノ語を勉強したのでは、イロカノ語を現地語とする人としか会話できなくなるからです。実際、配属先ではタガログ語が共通語として利用されています。また、どんな人でもタガログ語は通じますし、タガログ語を話せない人には今まで出会ったことがありません。タガログ語を勉強して正解だったようです。 トゥゲガラオには複数の現地語が存在しますが、公用語であるタガログ語の運用率が高く、他の現地語は今後無くなるものと考えられます。
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