観音寺温泉保養センター やひこ乃ゆ (弥彦村) B (泉質B、浴室C、設備C、眺めD) 2004年8月閉館

西蒲原郡弥彦村弥彦3497-4 TEL:0256-94-5111 営業時間:10:00-22:00 定休日:第3火曜
泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物冷鉱泉、24.8℃、循環
タオル:あり サウナ:なし 露天:あり 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:あり 食堂:あり
http://www.tiny.jp/yahikonoyu/

場所:弥彦温泉街から寺泊方面へ少し進むと右手に観音寺温泉がある。温泉街(というよりは集落)の道路沿いにあるので、すぐ分かる。温泉宿がそのまま日帰り施設に衣替えしたもの。平成9年末のオープンではあるが、単に衣替えしただけで、従業員も含め田舎の温泉宿そのもの。良く言えばアットホームな雰囲気。

料金:大人700円、小人400円、タオルセット付き。また、平日(月〜土)の夕方5時以降は500円(小人300円)に割り引きがある。

浴室:浴室に入るとプーンと温泉を実感させる硫黄臭がして気分を盛り上げる。ただし大浴槽は循環して成分が飛んじゃったようで、無味。浴槽脇に竹の管からチョロチョロと水が流れ出ているが、これが源泉である。飲むと塩辛く、独特の酸味がする。露天風呂があるが、そちらは源泉の趣がかろうじて残る。ジャグジー気分を出そうというのか金魚のエアポンプのようなもので泡を出していたのはお笑い。

泉質:源泉名は弥彦温泉と表示されている。泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物冷鉱泉。ナトリウムイオンが1232mg/kg、カルシウムイオンが269.9mg/kg、塩素イオンが2421mg/kg、などのほか硫化水素イオン5.2mg/kg、遊離硫化水素0.9mg/kgと硫黄分を含む。ガス性除く成分合計は4061mg/kg。これは他の弥彦温泉の旅館の掲示と同じである。色は淡黄緑色。源泉は24.8℃なので加熱・循環している。泉質は良い。観音寺温泉なのに弥彦温泉と表示。弥彦温泉は観音寺温泉からの引き湯だったはずなどと考えていると頭が混乱するばかり。

コメント:館内は決してきれいでなく、期待しすぎてはいけない。休憩用の大広間の他、カラオケルーム、シアタールームなど一応ある。昼間からおばさん連中がカラオケに興じており、賑やかである。シアタールームもカラオケとして使用されており、2カ所でのカラオケ合戦である。「踊れます」との表示には泣かせます。食堂はあるが、セルフサービス。食べ終わった食器類が無造作に廊下に散乱し、雰囲気は良くない。少しずつ館内は手直しされていて、多少はきれいになってはいる。ゲームコーナーが作られ、いつのまにか玄関にお釈迦様が飾られ、賽銭箱が置かれている。
 まさに田舎の温泉宿。受付の昔はきれであったであろうと思われるおばあさんが魅力的。なまった館内アナウンスが郷愁を誘う。気兼ねなく温泉気分を味わうには良い。最近の都市型温泉施設とは全く異なるのでそのつもりで。

(No.50 1998/2)

注意:2004年8月、閉館しました。代わりに阿賀野市に「安田温泉・やすらぎ」を開業しました。ばあちゃんは安田温泉で健在です。

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