(仮称)満願寺温泉 (新津市) C (泉質A、浴室なし、設備D、眺めB)
新津市満願寺 TEL:なし 営業時間:24時間 定休日:無休 泉質:不明(ナトリウム-塩化物泉かな?)、30℃くらい、垂れ流し タオル:なし サウナ:なし 露天:自分で用意 石鹸:なし シャンプー:なし 休憩所:なし 食堂:なし
場所:あやさんから情報をいただき、農作業が始まる前に早速行ってきました。阿賀野川の堤防沿いの新津市満願寺から、「はさ木」並木で有名な道路を磐越道・新津市街方面に進むと、左手の田んぼの中に怪しげな小屋とタンクが見える。田んぼのあぜ道を歩いて行ってみると、大量のぬるま湯が湧き出ているのでここだとわかる。 料金:無料と思う。ただし個人所有のものなので、失礼のないようにしたい。 浴室:ぬるいお湯がドバドバと流され、川となって用水路に流れ込んでいる。浴槽などは何もない。自分で用意するか、持ち帰るしかない。ただし、田んぼの真ん中なので、田植えが始まると近寄りがたくなる。農作業のじゃまをしてはいけない。 泉質:源泉名など不明。泉質も不明であるが、おそらくナトリウム-塩化物泉であろう。湯は大量に垂れ流しされている。細い用水路を満たすほどなので、百L/分以上はあるだろう。用水路のかなり下流まで行っても、塩味は薄れていなかった。湯は無色透明、無臭であるが、塩味と若干の金属味がする。辛めの味噌汁程度の塩味。新津温泉みたいな強烈な個性はなく、万人受けしそうないいお湯である。温度は体感で、30℃位かと思う。タンクとポンプ小屋があって、中を覗いたら電動ポンプが回っていた。これは温泉といっしょに出てくる天然ガスを採取しているらしい。ガスだけ取って温泉は捨てているのはもったいない。 コメント:こんな田んぼの真ん中に温泉があるなんて、誰も想像できないだろう。しかし、新津は油田地帯。掘れば何かは出そうである。オーナーは温泉開発をしてくれる人を募集中と聞く。垂れ流しはもったいないので、是非有効利用していただきたい。 さて、ここにある「はさ木」の並木はかつては新潟平野のどこにでも見られた。しかし、農業の機械化、効率化に伴って、刈り取った稲を「はさ木」に掛けて乾燥させる方法は過去のものとなり、「はさ木」も切倒され、並木として残っているのは、ここと、中之口村くらいしか無くなったのは残念である。満願寺の「はさ木」は保護されているようだが、このままこの姿を保ち続けてもらいたい。
(No.287 2003/4/12)