秋葉温泉 花水 casui (新潟市秋葉区)  A  (泉質A、浴室A、設備A、眺めC)

新潟市秋葉区草水町1-4-5 TEL:0250-24-1212 営業時間:10:00-22:00 定休日:不定休
泉質:ナトリウム-塩化物泉、56.7℃、循環
タオル:あり サウナ:あり 露天:あり 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:あり 食堂:あり
http://www.casui.net/

場所:新津市の中心街から五泉方面に進む。長崎屋を過ぎ、次の交差点を右折し、秋葉山方面に進む。磐越西線の踏切を渡り、道なりに進んでしばらくすると、左手に温泉がある。JR磐越西線・東新津駅のすぐ前である。玄関前には広い駐車場があり、建物は南欧風のしゃれた外観で、看板は「Casui」と横文字である。
 さて、この温泉のある草水(くそうず)という地区は、かつて石油の産出で賑わいをみせた場所である。ちなみに、草水とは、臭い水、つまり石油を意味する。近くには、新津油田発祥の地で、新津市の史跡に指定されている煮坪(にえつぼ)がある。最盛期には石油とガスを1mもの高さに音をたてて噴き上げていたという。このような場所にあるので、この温泉は石油開発の副産物かと思われそうだが、実は石油開発とは関係なく、温泉を目当てに掘削され、2001年に掘り当てた新しい温泉である。

料金:大人800円、小人400円、タオルセット150円。平日10時から11までの入館は朝割りで600円。平日17時以降の入館600円(期間限定:要確認) 館内着160円。(2020年6月からタオルなしの料金が設定となった。)
 
浴室:左手奥に浴室がある。男湯は花水木、女湯はFLORAと命名されている。名前が示すように、男湯は和風、女湯は洋風である。ともに、内湯、露天風呂、掛け湯、メディテーションバス、打たせ湯、水風呂があり、その他、男湯にはドライサウナ、女湯には遠赤外線サウナ、スチームサウナがある。メディテーションバスというのは奥まった所にあって、ジェット付きで、瞑想気分になれる浴槽である。洗い場は仕切付きで、男湯では12ヶ所あった。ボディソープ、シャンプーあり。洗面台にはドライヤーがあるが、ヘアーブラシはない。脱衣場にはクーリングベンチがある。その他、グループバスという貸し切り浴室(1時間2500円)が洋風、和風ひとつずつある。

泉質:源泉名は秋葉温泉「花水」、源泉温度56.7℃のナトリウム-塩化物泉(弱アルカリ性等張性高温泉)であり、主な成分は、Naイオン2818mg/kg、Kイオン31.5mg/kg、Caイオン9.4mg/kg、Mgイオン3.7mg/kg、塩素イオン3525mg/kg、炭酸水素イオン1410mg/kg、硫酸イオン44.8mg/kg、臭素イオン20.2mg/kg、ヨウ素イオン16.5mg/kg、リン酸水素イオン7.4mg/kg、フッ素イオン1.6mg/kg、硫化水素イオン0.3mg/kg、メタ硼酸270.1mg/kg、メタ珪酸67.8mg/kg、遊離二酸化炭素54.6mg/kg、遊離硫化水素0.08mg/kg、などガス性除く成分総計は8227mg/kgである。実際の湯は、緑褐色で混濁があり、クレゾール臭的な淡い刺激臭があり、塩辛く薬味がする。炭酸水素イオンを多く含むためか、肌はツルツルになる。成分豊富な個性的な湯である。循環式であるが、オバーフロー分は掛け流されている。湧出量の掲示はないが、敷地内の地下1200mより湧出し、湧出量は70L/分とのこと。かなり臭いがきつく、しばらく体に付いた臭いは取れない。

注:最近泉質が変化して、成分が濃くなったとのことである。特に中越地震後に成分が大きく変化しているそうである。浴室の掲示によれば、
1.砂状のザラザラが沈降するようになった。(Caイオンの増加によるらしい。)
2.濁りが少なくなり、透明度が増した。
3.湧出量が増した。(自然自噴するようになった。)
4.濃度が約1.7倍に濃くなった。(8305mg/kg→14300mg/kg)
5.Naイオン、Mgイオン、Clイオン、HCO3イオン、Caイオンが増加した。
特に、HCO3イオンは3118mg/kgと県内最高レベルとなり、ツルスベ感はこれまでより大幅に強くなっている。ただし、源泉は高濃度すぎるのであらゆる体質の人に適合するように加水希釈され、10000mg/kg程度としているとのことである。源泉保護、水質汚濁防止の意味もあるという。これでも十分な濃度ではあるが、調整しない生の源泉を味わいたいというのが温泉好きの性である。浴槽は循環式であるが、常に新鮮な源泉が供給され、オーバーフロー分は掛け流されているので、湯の使い方としては良心的であり、不満はない。
(イオン濃度mg/kg) H14/7/10 H16/10/5 H16/12/16
K 45.5 46 13.9
Na 3086 3174 4446
Mg 3.8 5 14.7
Ca 10.4 15 50.8
Cl 4064 4204 5445
Br 22 26 26.7
I 10.4 6 7.4
SO4 32.4 23 1.7
HCO3 1064 1806 3118
メタ珪酸 31.7 49 110.1
ガス性除く成分総計 8305 9281 14300


(2012/7/1追記)
成分表が平成24年4月26日付の新しいものになっていました。
泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(中性高張性温泉)。源泉温度40.1℃。湧出量55L/分(掘削自噴)。pH 7.2(湧出地)、7.4(試験室)。
主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.4、Na 4422、K 124.4、NH4 31.7、Mg 17.7、Ca 75.3、Sr 0.7、Ba 0.4、Fe(II) 0.7、F 0.5、Cl 5310、Br 25.3、I 9.4、SO4 3.3、HPO4 1.3、HCO3 3020、メタケイ酸 188.7、メタホウ酸 346.5、遊離CO2 319.7 など、ガス性除く成分総計は13578mg/kg。
温泉の利用に関しては、加水あり(温泉保護と高濃度成分のため希釈、浴槽内での成分量が10,000mg/kg程度となるよう希釈)。加温あり(入浴に適した温度に保つため)。循環・ろ過あり(衛生管理のため、放流式と循環・ろ過式を併用、循環・ろ過しながら、浴槽からあふれ出た分は、常に新しい源泉を補給)。入浴剤添加なし。殺菌消毒あり(衛生管理のため殺菌薬剤を使用、行政指導に基づき規定量を添加)。


コメント:外観、館内とも明るい南欧風の作りであり、これまでの日帰り温泉施設とは随分と違い豪華さを感じる。癒しとリラクゼーションをコンセプトに作られている。浴室で特徴あるものは、メディテーションバスである。ここは温泉水でなく白湯であるが、「癒し」がテーマのこの温泉の象徴的浴槽とも言えよう。総支配人さんによると、スイスの片田舎にあるフェルセンテルメという温泉施設をモデルとしたそうである。また、浴槽によって色調が若干異なることがあるが、浴槽内は、それぞれ異なる石を貼っており、その石の色と差し込む光線によって湯の色調が左右されるとのことである。男子内湯は伊豆若草石、男子露天はグレーと黒の市松、女子内湯は桜色の御影石、女子露天は茶褐色のジェラストーンという具合。女子の内湯はドーム天井のエメラルドグリーンが映り込むので、光線の具合によって微妙に変化するようだとのこと。

 さて、休憩場所としては、湯上がり処(トーキングルーム)という畳の大広間の他、湯上がりサロン、お昼寝コーナーという畳の部屋、女性専用のお昼寝処のほか貸し切りのグループルームがあるが、お勧めは男女浴室の間にあるヒーリングルームである。安楽椅子に落ち着いた照明、水草水槽、そしてヒーリングミュージック。癒しのひとときを過ごすことができる。その他、浴室前にはマッサージ、エステルームがあり、右手奥には、しゃれた売店、イタリア料理を楽しめる温室カフェ、さらにメニュー豊富なレストランと設備は充実している。しかし、休憩場所はそれほど広くはないので、混雑時はどうなるかちょっと心配。タオル付きながら950円という値段設定は、民間経営では仕方ないかな。(館内着付きで950円なら文句なしなのですけど。)

 若い世代、それも女性をターゲットにした感じで、ご老人向きではなさそう。逆に、老人クラブ的温泉にうんざりした方々にはお勧めできる。温泉そのものもかなり個性的なので、温泉好きの方々もどうぞ。よくある、いわゆるセンター系の日帰り温泉とは、ひと味もふた味も違った温泉であり、リゾート気分で心身を癒しに行かれると良い。
 

(No.256 2002/7/27、8/3、2003/8/25、2005/3/21合併により住所変更、2005/6/5改訂、2012/7/1追記、2020/7/12追記、2021/4/4料金訂正)
 

附記:前記した煮坪の隣に、かつて高坪温泉・長生館があったが、廃業して久しい。廃業前に入湯しておけば良かったと悔やんでいる。源泉はどうなったのだろうか。また、この近くには、坂本衛氏の「超秘湯!」に紹介された小口温泉(仮称)もあるはずだが、どうなっているのかな。

*紹介早々に、総支配人様からメールをいただきました。ありがとうございました。今後の益々のご発展をお祈りします。(2002/7/29)

*久しぶりに行ったら男湯の打たせ湯のところにあかすりコーナーができていました。(2010/11/20)

前頁

下越一覧

次頁