新津温泉 (新潟市秋葉区)  B  (泉質A、浴室D、設備D、眺めD)

新潟市秋葉区新津本町4 TEL:0250-22-0842 営業時間:8:00-19:00 定休日:お盆と年末年始
泉質:ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉、44.7℃、掛け流し
タオル:なし サウナ:なし 露天:なし 石鹸:なし シャンプー:なし 休憩所:あり 食堂:なし

場所:新津市の中心街の端、旧長崎屋(現在はベルシティ新津)のすぐ隣にある。旧長崎屋前の県道を五泉方面へ30mほど行くと左手に白い小さな看板で新津温泉とある。「温泉前」というバス停まである。しかし看板に従って左に入ってもそれらしき建物はない。全くの住宅街。廃材が積み上げられた空き地の奥に古ぼけた民家がある。よく見ると表札みたいな白い看板が出ており、「天然湧出 新津温泉」とある。まさかここがと誰もが思うはず。入り口横に、料金窓口があり、お金を支払う。下足棚に靴を置き、長い廊下を進んで右折した先に浴室がある。最初の訪問時は、朝9時頃行ったのだが、すでに大広間ではおバアサン連中がごろごろ寝転がっておられた。狭い大広間にはステージまである。

料金:大人300円、子供200円、タオルなし。→2014年12月、料金が400円に値上げされたそうです。(2014/12/14追記)

浴室:浴室に行くと地元の常連さんがおられ、よそ者が来たなという視線。浴室中央に、角が丸くなった長方形の小さな大浴槽がひとつ。洗い椅子、洗い桶があるが、洗い場には蛇口があるのみで、シャワーはない。石鹸類は何も置いてない。常連さんは浴槽のお湯を汲んで洗髪したりしている。更衣室は脱衣棚があるが、鍵付きロッカーはない。洗面台はコンクリート作り。古くさく昭和30年代にタイムスリップした感じ。

泉質:源泉名は新津温泉。源泉温度44.7℃。湧出量20L/分(掘削自噴)。PH 7.6。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成21年8月24日分析)は、Li 0.8、Na 4748、K 59.2、NH4 48.0、Mg 22.6、Ca 37.0、Sr 5.1、Fe(II) 0.1、F 0.7、Cl 5843、Br 31.5、I 14.3、HS 0.1、SO4 11.9、HPO4 0.2、HCO3 2660、メタ珪酸 44.7、メタ硼酸 287.6、遊離CO2 60.5、などガス性除く成分総計は13820mg/kgである。
 湯は、ほぼ無色透明だが、ごくわずか微白濁あり。石油臭が強く、塩辛いが、若干の甘みも感じる。重炭酸イオンの多さは特記すべきであり、肌はツルスベ感があり心地良い。新津と言えばかつては石油で有名。この温泉も石油掘削時に湧き出したものである。湯の注ぎ口には飲泉用のコップが置いてある。湯は掛け流しされているが、「冬期のみ、入浴に適した温度にするため、加温した上、水道水を加えています。循環利用していません。入浴剤は使用していません。毎日換水しているが、消毒用薬剤等を使用している。」との掲示あり。

コメント:決して子連れで来るところではない。ここは一人で来たい。ふと「異人たちの夏」という映画を思い浮かべてしまった。ここへ来ると少年時代の自分に会えそうな、そんな気持ちをいだかせる。以前は常連さんは正面入り口でなく、浴室前の入り口から自由に出入りしていたが、最近は閉鎖されて、ちゃんと玄関から出入りしている。売店というものはないが、お菓子類などを売っていた。

 きれい好きの人にはお勧めできないが、妙に魅力ある温泉である。最初の訪問時は、私の家族は恐れをなして逃げ帰り、結局私一人で訪問した。その後何度か訪問しても、成分表こそ新しいものに変わっているが、建物・設備とも変化がなく、古き良き時代のままに維持されているのがすばらしい。個人的には好きだが、一般人に広く勧めることはできない。ただし、泉質は確かであり、温泉通には自信を持ってお勧めできる。全国のアブラ臭(石油臭)ファンの間では聖地として崇められるほどの名湯であり、温泉好きを自認される方は、一度は行かねばなるまい。

*当分の間、営業時間は8時から19時までだそうです。(2010/2/12追記)

(No.60 1998/7/4、2005/3/21合併により住所変更、2011/2/26改訂)

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