蓮華温泉 蓮華温泉ロッジ (糸魚川市) A  (泉質A、浴室C、設備B、眺めA)

糸魚川市大字大所991  TEL.090-2524-7237(衛星電話)  営業時間:9:00-15:00  定休日:冬季休業(要問合せ)
泉質:単純泉、酸性泉ほか、掛け流し
タオル:なし サウナ:なし 露天:あり 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:なし 食堂:あり

場所:糸魚川市街から国道148号線を長野県境に向かって進む。長いスノーシェッドを抜けた先に案内板に従って国道から旧道に左折し、平岩駅前を右折し、あとはひたすら細いクネクネ坂道を40分ほどアクセルをいっぱいに踏みながら登っていく。すれ違いも大変な細道ではあるが、定期バスも通っているのは驚きである。駐車場に車を置き、数十メートル歩いた先にロッジがある。ここは標高1475mとのことで、新潟県内最高に位置する温泉である。

料金:入浴は800円、タオルなし。これで内湯、露天風呂とも入浴できる。露天風呂だけの利用であっても料金(500円)が必要なので、ロッジの受付で支払うこと。

浴室:下駄箱に靴を置き、左手食堂奥の浴室に向かう。浴室は最近改装されたようで、かなりきれいであり、大浴槽があるのみだが大きなガラス窓からの展望は雄大である。こんな山奥ながら、シャワーもあり、ボディソープ、シャンプーまである。

泉質:源泉名は総湯。源泉温度70℃の単純泉。主な成分(イオン濃度mg/kg)は、K 0.5, Na 6.9, Ca 21.4, Mg 13.1, Fe 1.11, Mn 0.19, Al 0.24, Cl 5.5, SO4 86.4, HCO3 35.29, メタホウ酸4.5, メタ珪酸56.0, 遊離CO2 4.5である。実際の湯は、微白濁、白い湯花が沈殿し、無臭であるが酸味が強い。もちろん掛け流しである。

コメント:この内湯だけでも満足できるくらいのいい湯である。単純泉ではあるが決して単純ではない。山道を登ってきた甲斐がある。
 しかし、この内湯だけで帰ってしまったのでは蓮華温泉に来た価値が半減である。是非露天風呂巡りをしよう。ただし、結構な山道を歩くので、しっかりした靴を履く必要がある。
 さて、蓮華温泉は7つの源泉があり、蓮華7湯と呼ばれている。黄金の湯、新黄金の湯、蒸湯、薬師ノ湯、仙気ノ湯、三国一ノ湯、そして内湯の総湯の7つである。新黄金の湯と蒸湯は入浴できないが、4ヶ所の露天風呂(混浴)は入浴可能である。順に紹介したい。

 

三国一ノ湯

ロッジ裏手から山を登っていく。周回できるが、看板に従って左手の道から登って行った。かなり急な道を息を切らしながら登ると、まず三国一ノ湯がある。1人入るのがやっとの小さな浴槽である。回りは木々が生い茂り、景色は見えない。
 泉質は単純酸性泉。湯は微白濁し、微硫黄臭、硫黄味があり、かなり酸っぱい。酸っぱさはここが一番である。温度は36-7℃程度でぬるい。
 ここまでの登りで疲れる頃なので、休憩するにちょうど良い。ただし、蓮華温泉の中で最も小さな浴槽なので、先客があると出るまで待たなければならない。

  

 
仙気ノ湯

三国一ノ湯からさらに登っていくとやがて視界が開け、木々の生えない山の斜面から湯気が吹き上がっているのが見える。この高台の視界の良い所に仙気ノ湯がある。大きさは蓮華温泉の露天風呂の中では一番大きく、5-6人は浸かれる。視界は遮るものはなく、山々の眺めは雄大である。
 泉質は単純酸性泉。温度は高く50℃以上の源泉が注がれ、熱いときは湧水でうめるようになっている。湯は微濁し、無臭であるが薄い酸味がする。
 ガイドブック等で良く紹介されるのはここである。先客がぬるめに調整しておいてくれて、ぬる湯にゆっくり浸かることができた。
  

 
薬師ノ湯

仙気ノ湯から急な坂道をさらに登った先に薬師ノ湯がある。蓮華温泉の中でも最も高所にある風呂である。浴槽は小さく2人位入れる程度である。景色は雄大であり、開放感はこの上ない。
 泉質は酸性石膏泉。湯は微緑白色、微硫黄臭、硫黄味、酸味がある。酸っぱさは三国一ノ湯と仙気ノ湯の中間くらい。温度は38℃程度でほどよい温度である。個人的にはここが最も気に入った。 

 
 


黄金の湯

仙気ノ湯の先の山の斜面にに湯気が立ち上がっており、その当たりが蒸湯らしいが、立ち入り禁止である。仙気ノ湯から往きとは別に今度は左手の道を下っていく。少し下ると新黄金の湯跡という標識が立っているが草原があるのみである。以前は浴槽があったのだろうか。さらに下っていくと、木々の中に黄金の湯がある。4-5人入れそうな中程度の浴槽がある。
 泉質は重炭酸土類泉。湯は無色透明無臭でほとんど無味である。他の湯とは泉質が違う柔らかな湯である。38℃程度のぬる湯である。
 木々が取り囲み景色は見えないが、森林浴とも言えよう。ここから下っていくとロッジに戻る。一周約1500mの程よいコースである。


 

 今回は平日の午後訪問し、どの露天風呂も貸し切り状態で、思う存分温泉三昧できた。ちょっと山道がつらいけれど、個性的な湯を堪能できるので、温泉好きは是非訪れたい場所である。自然の中にある浴槽であり、脱衣場などは全くない。女性は躊躇されるかも知れないが、この大自然の元では羞恥心などばからしい。大いに楽しもう。ただし、休日は混むので平日にゆっくり過ごすか、ロッジに泊まるかがお勧め。結構露天風呂巡りは山道で疲れるので、足腰の弱い方はご注意。ロッジで受付した後は、まず温泉巡りをして、その後ロッジの内湯で体を洗って帰るのがいいでしょう。
 国道からの林道が大変であり、気軽に立ち寄り湯という訳には行かないが、糸魚川ICから1時間半もかからずに到着できる。帰りはエンジンブレーキかけながら快適に下山。ただし、細いクネクネ道なので運転には注意しましょう。

(No.309  2003/9/8)

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