松之山温泉(庚申の湯) 植木屋旅館 (十日町市・旧松之山町) A  (泉質A、浴室C、設備C、眺めD)  2017年11月27日閉館

松之山町兎口756-3 TEL:02559-6-2040 営業時間:要問い合わせ 定休日:なし
泉質:含ホウ酸食塩泉、掛け流し
タオル:なし サウナ:なし 露天:なし(翠の湯利用可) 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:なし 食堂:なし
http://park11.wakwak.com/~uekiya/

場所:松代方面から来ると、松之山温泉街の手前、国道353号の役場前の交差点を右折し、細い道を上っていく。途中松之山小学校の立派な建物が見える。案内板に従って左折し、小道を進んだ先にある。いくつかある松之山温泉の源泉のうち庚申の湯と呼ばれる温泉である。裏には町営の露天風呂である「翠の湯」があるが、こことは全く別の源泉である。立ち寄り湯は空いているときしか受け付けておらず、土日は断られることが多い。私も何度か断られたが、今回電話してみたら若旦那が出られ、「いつでもどうぞ」との返事で、喜び勇んで参上した。ところが行ってみると、湯を落として掃除したばかりで、お湯がたまるまではもう3-4時間はかかるという。女将は申し訳なかったと平身低頭。仕方なく浴室を見せていただき、ちょっとだけたまった源泉を味わわせていただいた。

料金:500円、タオルなし。

浴室:玄関を入ってすぐ右手に浴室がある。木造の浴室で明治39年の開業当初からの浴槽をそのまま使用しているとのことである。洗い場も板張りであり、浴室のレトロな雰囲気は味わい深く落ち着いており最高である。浴槽は2つに仕切られており、写真の手前は非加熱源泉槽、奥が加熱浴槽である。隣の女湯の浴槽ともつながっている。洗い場にボディソープ、シャンプー類はある。

泉質:湯は緑茶褐色に濁りがあるが、ほとんど無臭。塩辛いがダシが効いたいい味である。戦時中は温泉から塩を取ったというので相当塩辛いと想像していたが、ほどほどの味である。細かな成分は不明であるが、PH8の弱アルカリ性の温泉で、源泉温度は37℃程度という。浴槽のお湯は源泉100%で掛け流ししているという。湧出量が多くないためか、上記のように浴槽を満たすためには相当時間がかかる。

コメント:アブラ臭強烈な裏の「翠の湯」とは全く異なって、柔らかな湯である。入り比べると面白いだろう。非加熱源泉槽にゆったり浸かると最高と思われる。レトロな浴室、浴槽とあいまって、味わい深い湯である。今度はゆっくり浸かりたいものである。

(No.310 2003/9/23、2013/5/5URL訂正、2018/9/10追記)

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